お店のような香り高いコーヒーが挽けるコニカル式の電動コーヒーミル。
コーヒー愛好家で、自宅でも美味しいコーヒーを楽しみたい方にとっては、高くても購入を検討したい電動ミルですよね。
しかし、以下のように考えている方もいるのではないでしょうか?
- コニカル式の特徴や他のミルとの違いを知りたい
- コニカル式でおすすめの電動コーヒーミルはどれ?
そんな方のために、今回この記事ではコニカル式とは?の基礎知識や特徴を詳しく解説し、コニカル式でおすすめの電動コーヒーミルを5商品紹介していきます。
この記事を読むことで、コニカル式の電動コーヒーミルの理解を深め、自分にぴったりのコニカル式電動ミルを見つける手助けになります。
購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしていただけますと幸いです。
コニカル式とは?基礎知識を深めよう
まずはコニカル式電動コーヒーミルの知識を深めるために、以下3点を解説します。
- コニカル式とは?
- コーン式との違いは?
- 臼式との違いは?
コニカル式とは?
出典:「小泉成器株式会社 コーヒーグラインダーKKM-0400」より
コニカル式は、円錐状(コニカル)の刃をもつコーヒーミルです。コーヒー豆を回転する円錐状の歯と、固定された歯の間に通して粉砕して粉状に挽きます。
コーヒー豆を均一に挽けるうえに、細かい粒度にも対応できるので業務用で扱われることが多くあります。
しかし、最近では手動・電動問わず、家庭用のコーヒーミルでもコニカル式が採用されており、コーヒー愛好家から注目を集めています。
コーン式との違い
コニカル式とコーン式は形状が似ており、ミル刃の種類としては同じです。
しかし、細かい部分を見ていくと微細な違いがあります。コニカル式は底が丸く尖った円錐状の刃で構成されていますが、コーン式はより平らで尖った円錐状の刃を持っています。
コニカル式・コーン式ともに均一で細かくコーヒー豆を挽く点が得意であることは変わりありませんが、ミル刃の形状が少し異なるという違いがあります。
臼式との違い
Webの記事で、コニカル式は臼式と同じ種類に分類されていることがありますが、刃の形状と挽く仕組みが異なります。
臼式は向かい合った2つの円盤状の歯でコーヒー豆をすり潰すように挽いていくのに対し、コニカル式は円錐状の回転する刃と固定された刃で挽いていきます。
また、臼式はコーヒー豆が擦られるようにして挽くので摩擦熱が生じやすいのに対し、コニカル式は低速で挽くため摩擦熱が発生しにくく、より大量のコーヒー豆が挽けるという違いもあります。
コニカル式電動コーヒーミルの特徴
コニカル式電動コーヒーミルの特徴を3つ解説していきます。
挽き目の調整範囲が広い
コニカル式電動コーヒーミルは、挽き目の調整範囲が広いのが特徴です。
10段階以上の挽き目調整が可能なマシンが多く、例えばフレンチプレスに適した粗挽き、ペーパードリップに適した中挽き、エスプレッソに適した細挽きまで、さまざまなコーヒーの種類に対応できます。
ペーパードリップだけでなく、エスプレッソやネルドリップなど気分に合わせて抽出方法やコーヒー豆の種類を変えるという方には、コニカル式電動ミルは理想的といえるでしょう。
コーヒー豆の品質を損なわない
円錐状のコニカル式は、豆を均一かつ効率的に挽くことができます。
そのため、挽いたコーヒー豆が均一であり、豆の風味や香りを損なうことがありません。また、コニカル式は他のミルとは異なり、低速回転をしてコーヒー豆を挽いていきます。
摩擦熱の発生が少ないため、挽かれたコーヒー豆が過度に加熱されることなく、コーヒー豆本来の味わいを引き出すことができます。
お手入れの手間が少ない
コニカル式電動コーヒーミルは、お手入れが比較的簡単で手間が少ないのも特徴です。
使用後はミル内部に残る粉や油分が少ないため、清掃がスムーズに行えます。
また、購入するコニカル式電動コーヒーミルによっては、取り外し可能なパーツや水洗い可能な設計になっていることがあります。
お手入れが簡単だと常に内部を清潔に保つことができるため、美味しいコーヒー粉が挽けるだけでなく、長期間にわたって電動ミルを愛用することができます。
コニカル式電動コーヒーミルのデメリット
コニカル式電動コーヒーミルは特徴を見ると、クオリティの高いマシンのように思えますが、デメリットもあるのでしっかりと理解して購入しましょう。
価格が高価
コニカル式電動コーヒーミルは、高度な挽き目調整機能や精密なデザインにより、プロペラ式や臼式のミルに比べると価格が高めに設定されている傾向があります。
そのため、購入時のコストが上昇する可能性があり、予算に制約がある場合は検討が必要です。
高いミルが良いとも限りませんが、予算は最低でも10,000円以上と考えておくと良いでしょう。
騒音が比較的大きい
購入するコニカル式電動コーヒーミルによっては、作動中に発生する騒音が大きいことがあります。
音が響きやすい夜や、近所への音や振動が気になる賃貸で使用すると、騒音が気になる可能性が高いです。
数少ないですが、静音設計のコニカル式の電動ミルも販売されているため、音が気になる方は購入時にチェックすると良いでしょう。
サイズが大きく重さがある
コニカル式電動コーヒーミルは、いままで業務用で使用されることが多かったため、プロペラ式や臼式に比べてサイズが大きく、重さがあることがあります。
これは機械の複雑な構造や高度な技術を備えているためです。購入前に使用スペースのサイズを測り、場所を確保しましょう。
最近は数少ないですが、アウトドアや持ち運びに最適なコニカル式電動コーヒーミルも販売されています。
場所を取らないタイプのミルがほしい方や、アウトドアや職場など外で使用する方は小型のコニカル式電動ミルを探すと良いでしょう。
コニカル式電動コーヒーミルの選び方
コニカル式電動コーヒーミルを選ぶときに見るべきポイントを4つ解説していきます。
挽き目調整の範囲
挽き目の調整範囲は、コーヒーの抽出方法や好みに合わせた挽き具合を調整するために重要です。
選ぶ際には、豆の粒度を幅広く調整できるモデルを選ぶと良いでしょう。
挽き目調整の範囲が広ければ、ペーパードリップだけでなく、フレンチプレスやネルドリップ、エスプレッソなどさまざまなコーヒースタイルを楽しめます。
予算に合う価格
コニカル式電動コーヒーミルは低速回転のモーターや幅広い挽き目調整など高い技術を備えているため、プロペラ式や臼式に比べると価格が高めです。
安いものなら10,000円前後のものから、業務用にも使用できるものだと10万円近くするミルもあります。自分の予算に合わせつつ、性能や機能をバランス良く考慮して選びましょう。
機能
コニカル式電動コーヒーミルの機能も重要なポイントです。
ここでいう機能とは、自動停止機能、静音設計、挽き目調整の精度、コードレスなどです。
電動ミルによって搭載されている機能が異なるので、自分の使いたい機能やニーズに合わせて検討し、最適なモデルを選びましょう。
お手入れのしやすさ
お手入れのしやすさは、コニカル式電動コーヒーミルを長期間愛用するためにも重要な要素です。
取り外し可能な部品や洗浄が可能な電動ミルであれば、使用後も手間なく簡単に掃除ができるので、常に清潔な状態を保つことができます。
内部に残ったコーヒー粉は、次にコーヒー豆を挽いた際の雑味の原因にもなります。
美味しいコーヒーを淹れるためにも、お手入れの手間を考慮して、清掃がスムーズに行えるミルを選びましょう。
コニカル式でおすすめの電動コーヒーミル5選!
コニカル式でおすすめの電動コーヒーミルを5商品紹介します。
どんな方におすすめなのかも記載していますので、自分に合ったミルが見つかれば幸いです。
コイズミ【コニカル式 コーヒーグラインダー KKM-0400】
美容家電や調理家電の製造・販売を行いコイズミ(小泉成器)のコニカル式電動コーヒーミル「KKM-0400」
自宅で使用する据え置き型ですが、スリムなデザインのため置く場所を取らないことが特徴です。
また、コーヒー粉の受け皿にペーパーフィルター(円錐型)が設置できるので、挽いたあとそのままドリッパーにセットできて効率が良いのもポイントです。もちろん、ペーパーフィルターなしでも使用可能です。
どの挽き目でも1杯分であれば15秒以内、2杯分であれば20秒前後、3杯分であれば30秒以内と、短時間でコーヒー豆が挽けます。
「コニカル式でどの電動ミルにするか迷っている」「コスパが良いコニカル式のミルがほしい」という方におすすめです。
価格(amazon参考) | 6,365円(税込)
※金額は時期によって変わる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 18cm×11.5cm×28.3cm |
粉受けの容量 | 60g(中細挽きの場合) |
挽き目調整 | 15段階 |
その他機能 | タイマー機能(10秒~90秒) |
macros(マクロス)【小型 充電式MCK-126】
国内外の雑貨や家電製品の販売、自社でも商品の開発販売を行うmacros(株式会社マクロス)のコニカル式電動コーヒーミル「MCK-126」
特徴は小型かつUSB充電式のため、持ち運びやアウトドアでも使用可能なことです。充電は2~3時間で満充電になり、約20分~30分稼働できます。
また、コーヒー豆を淹れてボタンを押すだけのシンプル構造なので、誰でも簡単にコーヒー豆を挽けるのもポイントです。ミルの内部は分解して水洗いできるので、お手入れの手間もかかりません。
「外やアウトドアなどで持ち運びで使用したい」「小型でシンプルなコニカル式電動ミルがほしい」という方におすすめです。
価格(amazon参考) | 2,540円(税込)
※金額は時期によって変わる場合があります |
サイズ(直径×高さ) | 7cm×20.5cm |
粉受けの容量 | 45g(1杯15g換算) |
挽き目調整 | 3段階 |
その他機能 | 充電式(microUSB端子) |
BODUM(ボダム)【電動ミル BISTRO 10903-913JP-3】
1944年に北欧デンマークで創業されたキッチンウェアブランドボダムのコニカル式電動コーヒーミル「BISTRO 10903-913JP-3」
特徴は10,000円以内と手がだしやすい金額なのに、機能性が高い点です。
- 低速回転モーターでコーヒー豆に摩擦熱が生じにくい設計
- 12段階の挽き目調整
- 挽き時間タイマー
- 挽きムラ防止
- 静音設計 など
美味しいコーヒーをストレスなく挽くための機能がじゅうぶんに備わっています。
高い機能性だけでなく、デザインもおしゃれなことから、コーヒー愛好家からはもちろん現役バリスタのプロからもYouTubeなどで、おすすめ・レビューされています。
お手入れも4つの部品を外して、ブラシや布で吹き上げるだけと簡単です。また、ホッパーと粉受けは水洗い可能なので、使用後のメンテナンスの手間がかからないのもポイントです。
「機能性が高くおしゃれなコニカル式電動ミルがほしい」「ブランドにもこだわりたい」という方におすすめです。
価格(amazon参考) | 8,100円(税込)
※金額は時期によって変わる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 16.3cm×18.0cm×27.5cm |
粉受けの容量 | 100g |
挽き目調整 | 12段階 |
その他機能 | ・挽き時間タイマー ・静音設計 ・挽きムラ防止 ・静電気防止設計 ・安全設計(ホッパーを正しく取り付けないと作動しない) |
OYUNKEY【電動ミル 小型 コードレス】
amazonや楽天で高い評判を集めるコニカル式電動コーヒーミル「OYUNKEY」
持ち運びができる小型設計かつコードレスなので、アウトドアや職場ではもちろん自宅使いにも最適です。
特徴は小型設計なのに、挽き目が11段階まで調整できることです。
そのため、自分好みの挽き目や抽出方法に合わせて粒度を調節することができます。
全自動設計なので、粉が挽き終わると自動で止まってくれるので、片手間にコーヒー粉を用意することが可能です。
ホッパーや粉受けは水洗い可能なので、使用後のメンテナンスの手間がいりません。
「アウトドアや職場で自分好みのコーヒーを楽しみたい」「小型で機能性の高いコニカル式の電動ミルがほしい」という方におすすめです。
価格(amazon参考) | 9,990円(税込)
※金額は時期によって変わる場合があります |
サイズ(直径×高さ) | 8.0cm×19.4cm |
粉受けの容量 | 20g |
挽き目調整 | 11段階 |
その他機能 | ・充電式
・全自動設計 |
LITHON(ライソン)【HAKARU KDCF-003B】
家電やアウトドア製品の企画・販売を行うLITHON(ライソン)のコニカル式電動コーヒーミル「HAKARU KDCF-003B」YouTubeでも自社の調理家電を使って、定時後に料理するなどして知名度をあげています。
特徴は一度に最大60gのコーヒーが挽けることです。家族や大人数で住んでいる方でも、手間なくコーヒー粉を準備できます。
また、コーヒー豆を挽くスピードが早い点もポイントです。60gのコーヒー粉を中挽きなら30秒、極細挽きなら60秒と1分以内で挽くことができます。
挽き目は粗挽きから極細挽きまで無段階調節で設定できるので、好みのコーヒーの挽き目や味を楽しむことができるのも魅力です。
「一度に大容量のコーヒー粉が挽けるコニカル式の電動ミルがほしい」という方におすすめです。
価格(amazon参考) | 27,280円(税込)
※金額は時期によって変わる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 20.5cm×13.0cm×28.5cm |
粉受けの容量 | 60g |
挽き目調整 | 無段階調整 |
その他機能 | ・自動計量機能(挽いたコーヒー粉を計量) ・安全ロック機能付き(誤作動防止) |
コニカル式の電動コーヒーミルで本格的なコーヒーを自宅で味わおう
今回はコニカル式の電動コーヒーミルに焦点をあてて、基礎知識や特徴、選び方、おすすめの商品を5つ紹介しました。
コニカル式は円錐状の刃をもち、固定された歯と回転する刃の間にコーヒー豆を通して粉砕するコーヒーミルです。
粉を均一に挽けるかつ粒度の調整範囲も広いなど性能も良いため、プロペラ式や臼式に比べると価格は高めです。
しかし、その分美味しいコーヒーを淹れることができるので、自宅でもお店のような本格的なコーヒーを楽しみたい方は購入しても損がないコーヒー器具といえるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、自分に合うコニカル式の電動コーヒーミルを購入して、自宅でのコーヒータイムをよりリッチなものにしてみてはいかがでしょうか?