お湯やミルクを注ぐだけで手軽に美味しいコーヒーが淹れられるインスタントコーヒー。
最近は様々な種類が販売されているため、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
- インスタントコーヒーってどれが美味しいの?
- おすすめのインスタントコーヒーが知りたい
価格も安価で、ハンドドリップよりも手軽に入れられますが、せっかく飲むなら美味しさも妥協したくないですよね。
そこで今回は、美味しいインスタントコーヒーを瓶タイプ、スティックタイプにわけて10個紹介していきます。
より自分の好みに合ったインスタントコーヒーが見つけられるように、選び方についても解説しています。ぜひ参考にしていただき、好みに合ったコーヒーが見つかれば幸いです。
インスタントコーヒーの特徴
インスタントコーヒーは、一度抽出したコーヒーから水分を抜き取り粉状に加工したものです。
お湯やミルクといった水分に溶けるので、加えれば元の状態に戻ります。
その特性から下記のような特徴があります。
- ハンドドリップのように専用器具が不要
- 誰でも簡単にコーヒーが淹れることができる
- 時間がないときでも手間がない
ハンドドリップのようにコーヒーの入れ方を練習する必要がなく、だれでも手軽にコーヒーを淹れることができます。
しかし、一度乾燥状態に加工するため、コーヒー本来の味や香りが損なわれてしまうデメリットもあります。
ハンドドリップと比較すると、味や質が落ちるということは理解しておくと良いでしょう。
インスタントコーヒーの選び方
インスタントコーヒーを選ぶときに見るべきポイントを紹介していきます。
ポイントを理解しておくことで、より自分の好みに合ったコーヒーを探すことができます。
包装
インスタントコーヒーの包装は大きく分けると、瓶・パウチタイプやスティックタイプにわけられます。
自分のライフスタイルや好みに合った包装を選びましょう。
瓶・パウチタイプ
「瓶・パウチタイプ」は、1つの容器や袋に粉状のコーヒーがたっぷりと詰め込まれています。
入れるときに自分で計量できるため、好みの濃さや飲み方に合わせて調整できるという特徴があります。
また、瓶・パウチタイプは1杯5円~15円前後とコスパも良いです。
しかし、開けた瞬間に光や酸素に触れるため、風味が劣化していきます。開封後はなるべく早めに飲むと良いでしょう。
特徴やデメリットも考慮すると、瓶・パウチタイプはコーヒーを毎日飲むもしくは頻繁に飲むという方にピッタリといえます。
スティックタイプ
「スティックタイプ」は、コーヒー1杯分の粉末が個包装にされている飲みきりタイプです。
最近ではフレーバーの種類も増えてきています。
入れるときは計量不要で、サッとコーヒーを淹れられることが特徴です。
瓶・パウチタイプに比べると携帯もしやすいため、自宅だけでなく会社やキャンプなど外でも持ち運ぶことができます。
また、個包装にされているため、光や酸化によって風味が損なわれる心配もありません。しかし、1杯あたりのコストが30円~50円前後と、瓶・パウチタイプよりも価格は2倍と高めです。
特徴やデメリットも考慮すると、多少高くても自分好みのフレーバーを楽しみたい、会社やキャンプ場など主に外で利用する方にぴったりといえます。
製法
インスタントコーヒーは主に「フリーズドライ製法」と「スプレードライ製法」で作られています。
それぞれ風味や特徴が異なるため、より自分の好みに合ったインスタントコーヒーを探すときに注目してみると良いでしょう。
フリーズドライ製法
「フリーズドライ」は、コーヒー液をマイナス40℃以下の冷凍庫で瞬時に凍らせたあと、砕いて真空化で乾燥させる製法です。
常温で乾燥させるため、コーヒーの味や香りを逃しにくく再現性が高いです。
そのため「インスタントでも本格的なコーヒーが飲みたい」という方に、フリーズドライ製法のタイプはおすすめといえます。
しかし、大量生産が難しく、製造工程に手間がかかるため、インスタントコーヒーの価格が高いということも理解しておきましょう。
スプレードライ製法
「スプレードライ」は、高温環境の中でコーヒー液を噴霧させ水分を蒸発させる製法です。
霧状にしたコーヒー液が高熱により、細かな粉末に仕上がります。
インスタントで販売されているカフェオレやココアがこの製法にあたります。
温めたお湯やミルクだけでなく、冷たい水やミルクにも溶けやすいため、様々な飲み方に対応できる特徴があります。
また、フリーズドライ製法と比べると大量生産ができ、コストもかからないため価格が安いという魅力もあります。
そのため「コーヒーや様々なフレーバーを楽しみたい」「コストを抑えたい」という方におすすめです。
しかし、製法の工程で噴霧させたりするため、どうしても味や風味が落ちてしまうというデメリットがあるため、味を重視する方には不向きといえます。
焙煎
コーヒー豆の焙煎の種類は大きく「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3つにわけられます。
それぞれ「コク」「酸味」「香り」が異なるため、焙煎の特徴も理解しましょう。各焙煎の味や香りは下記のとおりです。
焙煎 | 味 | 香り | おすすめの方 |
浅煎り | ・酸味が強い ・苦味が少ない ・軽やかな口当たり |
フルーティーな香り | ・アメリカンで飲む方 ・食後の口直しでコーヒーを飲む方 ・苦味が苦手な方 |
中煎り | ・酸味と苦味のバランスが良い ・一番飲みやすい焙煎度合い |
ナッツ系やチョコレート系といった甘い香り | ・クセの少ないコーヒーが好きな方 ・どの焙煎度合いが良いか悩む方 |
深煎り | ・苦味が強くコク深い味わい ・しっかりめのボディ |
コーヒー豆本来の香ばしい香り | ミルクや砂糖を入れる方 |
インスタントコーヒーの多くは焙煎度合いの表記がありません。
その代わりに酸味やコク、苦味といった味わいの表がパッケージに印刷されているため、購入するときにチェックしてみると良いでしょう。
カフェインレス
- 夜寝る前の一息でコーヒーを飲む
- 健康を意識していてカフェインの摂取量を少なくしたい
という方はカフェインの含有量を10%以下におさえた「カフェインレス(デカフェ)」がおすすめです。
通常のインスタントコーヒーを飲むよりも、大幅にカフェインの量を減らすことができます。
しかし、カフェインレスはカフェインが少ないというだけで、ゼロではないため飲みすぎには注意しましょう。
美味しくておすすめのインスタントコーヒー10選
2023年3月現在、美味しくておすすめのインスタントコーヒーを10商品ピックアップして紹介していきます。
「瓶・パウチタイプ」と「スティックタイプ」にわけて記載していますので、ライフスタイルや好みに応じて探してみてくださいね。
瓶・パウチタイプ
瓶・パウチタイプでおすすめのインスタントコーヒーを5つ紹介します。
AGF【ちょっと贅沢な珈琲店 スペシャルブレンド】
コーヒーギフトのCMでも有名なAGFのインスタントコーヒー「ちょっと贅沢な珈琲店 スペシャルブレンド」。
ブラジル産の最上級グレード豆が使用されており、さらに熱を使用しない-40℃の真空乾燥によるフリーズドライ製法で作られているのでインスタントコーヒーの中でも品質は高めです。
そのため、芳醇な香りの高さとコーヒー本来のコクや苦味をしっかりと感じられるのが特徴です。
また、抗酸化作用のあるポリフェノールが1杯あたり410mgも含まれているなど、健康にも配慮されたインスタントコーヒーです。
「瓶タイプでどれにするか迷っている」「本格的な味と香りが楽しめるインスタントコーヒーが良い」という方におすすめです。
内容量 | 60g |
杯数 | 約40杯 |
製法 | フリーズドライ |
キーコーヒー【スペシャルブレンド】
カフェやコーヒー豆販売で有名なキーコーヒーのインスタントコーヒー「スペシャルブレンド」。
メキシコ産、インドネシア産、コロンビア産で厳選されたコーヒー豆をブレンドして作られているため、ハンドドリップのような香りを楽しむことができます。
特徴は、酸味・苦味・コクのバランスが取れたインスタントコーヒーということ。
そのため、誰でもコーヒーの苦味やコクが苦手という方でも飲みやすく、軽い口あたりもポイントです。
「クセが少なく飲みやすいインスタントコーヒーが良い」という方におすすめです。
内容量 | 90g |
杯数 | 約45杯 |
製法 | フリーズドライ |
UCC【職人の珈琲 ほろ苦い味わい】
カフェチェーンの上島珈琲や缶コーヒーでも有名なUCCのインスタントコーヒー「職人の珈琲」。
厳選したコーヒー豆を、香りと味といった目的別に焙煎しブレンドしています。
商品名にある通り、ほろ苦さを感じるバランスの取れた味わいが特徴です。
酸味や雑味も少なく、口当たりもまろやかで飲みやすさがあります。
そのため、ブラックコーヒーではもちろん、ミルクや砂糖を入れたりカフェオレ風に飲んだりとバリエーションも広げることができます。
「コーヒーだけでなく、カフェオレや砂糖・ミルクを入れて甘めのコーヒーも楽しみたい」という方におすすめです。
内容量 | 90g |
杯数 | 約45杯 |
製法 | フリーズドライ |
澤井珈琲【ロイヤルクラシック】
コーヒーと紅茶で有名な澤井珈琲のインスタントコーヒー「ロイヤルクラシック」。
コーヒーの王様であるブルーマウンテンを感じさせるような、上品でさわやかな味につくられたインスタントコーヒーです。
控えめな苦味とほのかな甘さが特徴です。
やさしく飲みやすい口当たりのため、男性だけでなく女性からも人気を集めています。
「コーヒーの苦味が苦手」「コンビニでブルーマウンテンを頻繁に飲む」という方におすすめです。
内容量 | 150g |
杯数 | 約75杯 |
製法 | フリーズドライ |
マウントハーゲン【カフェインレスインスタントコーヒー】
ヨーロッパでオーガニックコーヒーのリーディングカンパニーとして知られているマウントハーゲンのインスタントコーヒー「カフェインレスインスタントコーヒー」。
化学肥料や農薬を使わずに有機栽培されているだけでなく、アラビカ種のコーヒー豆を手で収穫しているなど食材の工程から丁寧に作られています。
カフェインも99.7%カットされているため、妊娠中の方や寝る前にコーヒーで一息入れる方でも気にせずに飲むことができることが特徴です。
また、カフェインレスは風味が飛んでしまうことが多いですが、マウントハーゲンのカフェインレスインスタントコーヒーは、コーヒー本来の香りと強めの苦味を感じることができるのも強みです。
「カフェインが気になる」「健康面・安全面も意識している」という方におすすめです。
内容量 | 100g |
杯数 | 約50杯 |
製法 | フリーズドライ |
スティックタイプ
スティックタイプでおすすめのインスタントコーヒーを5つ紹介します。
AGF【ちょっと贅沢な珈琲店 ブラックインボックス 産地アソート】
AGFのインスタントコーヒーで人気を集めているブランド「ちょっと贅沢な珈琲店」のスティックタイプです。
特徴は、これ1つでコロンビア・モカ・ブラジル・キリマンジャロの産地のコーヒーが楽しめること。
4種類それぞれコク・苦味・酸味、香りも異なるため、自分好みの味を探したい方、気分で味をかえたい方にピッタリです。
パッケージが高級感のあるデザインのため、ギフトやプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
「色んな味を試して好みの味を見つけたい」「ギフトやプレゼントにぴったりのものを探している」という方におすすめです。
内容量 | 50本 |
製法 | フリーズドライ |
AGF【Blendy スティック】
スティックタイプのインスタントコーヒーでは知らない方がいないほど人気ブランドBlendyの「スティック」。
スプレードライ製法で作られているため、お湯だけでなく冷たい水やミルクでも溶けやすいのが特徴です。
アイスの場合はスッキリとした後味とまろやかな口当たりを楽しめて、ホットの場合はコクや程よい苦味に加えて、コーヒーの香りを楽しむことができます。
100本入りなのでコスパも良く、毎日コーヒーを飲むという方にもぴったりです。
「コーヒーは季節に応じてアイスとホットを飲みわける」「コーヒーだけでなくカフェオレも楽しみたい」という方におすすめです。
内容量 | 100本 |
製法 | スプレードライ |
ドトールコーヒー【インスタントSブラック】
人気のカフェチェーンでお馴染みのドトールから販売されているインスタントコーヒー「インスタントSブラック」。
しっかりとしたコクと程よい苦味が特徴で、コーヒーの香りもほのかに感じます。
お湯に限らず、冷たい水にも溶けやすいのでホットとアイスの両方を楽しむことができます。
苦味が強いため、ブラックはもちろんミルクや砂糖を入れたり、甘めのお菓子と一緒にコーヒーを飲むという方にもぴったりです。
「スティックタイプでブラックコーヒーを楽しみたい」「いつも甘いお菓子と一緒にコーヒーを飲む」という方におすすめです。
内容量 | 100本 |
製法 | – |
INIC coffee 【アソートギフトセット】
百貨店や雑貨で人気を集めているINIC coffeeのインスタントコーヒー「アソートギフト」。
独自製法によりコーヒー液を瞬時に粉状にしているため、コーヒー豆の品質を損なわずに、コーヒー本来の香りとコク、すっきりとした後味を楽しむことができます。
最大の特徴は、これ1つでINIC coffeeのフレーバーを4種類も楽しめること。
- バランスが取れた人気の「スムースアロマ」
- カフェオレにぴったりの「モーニングアロマ」
- カフェイン99.85%除去のデカフェ「ナイトアロマ」
- 100%オーガニックのコーヒー豆「ナチュラルアロマ」
パッケージのデザインも可愛いため、自宅用としてはもちろん、プレゼントとして贈っても喜ばれます。
「人気で美味しいインスタントコーヒーが良い」という方におすすめです。
内容量 | 12本(1箱3本) |
製法 | – |
和光堂【牛乳屋さんのカフェインレス珈琲】
赤ちゃん用品や粉ミルクで有名な和光堂が販売するインスタントコーヒー「牛乳屋さんのカフェインレス珈琲」。
牛乳だけでなく、北海道産の生クリームを使用しているため、たっぷりのミルク感と甘さ、コク深いコーヒーの味が楽しめる点が特徴です。
水でも溶けやすく、ホットとアイスの両方を楽しめるのもポイント。
また、カフェインレスのため、妊娠中の方や健康面を気にしている方でも問題なく飲むことができます。
「スティックタイプでカフェインレスコーヒーを探している」「甘めのコーヒーが好き」という方におすすめです。
内容量 | 48本 |
製法 | – |
インスタントコーヒーの美味しい入れ方
インスタントコーヒーの美味しい入れ方を紹介していきます。
ホット
- コーヒーカップにお湯を入れて温める
- お湯を捨ててインスタントコーヒー2gを入れる
- カップに140mlのお湯を注いでできあがり
インスタントコーヒー2gは、計量器で量るかティースプーンで軽くすくって2杯入れればOKです。
カップは温めておくとコーヒーが冷めにくいだけでなく、お湯の温度が下がりにくくなるため、粉をしっかりと溶かすことができます。
アイス
- 耐熱グラスにインスタントコーヒー3gを入れる
- お湯を50ml注ぎ、マドラーでかき混ぜる
- お好みの量の氷を入れて冷ます
- グラスの外側を触って冷たくなっていれば完成
アイスは氷でコーヒーが少し薄まるため、インスタントコーヒーを多めに入れるようにしましょう。
③の工程で氷を入れたあと、軽くかき混ぜると冷気が全体に行き渡りやすくなります。
インスタントコーヒーで手軽にコーヒーを楽しもう
今回は、美味しくておすすめのインスタントコーヒーを10商品ピックアップして紹介しました。
インスタントコーヒーは誰でも手軽にコーヒーを楽しむことができます。
今や様々な種類が販売されているインスタントコーヒーですが、選ぶときは下記に注目してみると良いでしょう。
- ライフスタイルや好みに応じて選ぶ包装「瓶・パウチタイプ」「スティックタイプ」
- コスパや飲み方で選ぶ製法「フリーズドライ製法」「スプレードライ製法」
- 酸味が強い、苦味が強いなど自分好みの「焙煎度合い」
- カフェインが気になる方は「カフェインレス」
自分好みのインスタントコーヒーを見つけて、自宅や会社など自分の好きな場所でコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。