- ジャコウネココーヒーの入れ方を知りたい
- ジャコウネココーヒーを入れたけど味がいまいち…
こんな悩みありませんか?
幻のコーヒーとして有名な「ジャコウネココーヒー(コピルアク)」。
喫茶店で飲むと1杯数千円はしますが、自分で淹れると数百円ですむため、自宅で淹れることを検討している方は多いと思います。
そうはいっても、ジャコウネココーヒーの豆(コピルアク)も決して安くはないため、「入れ方を失敗したくない」「美味しく飲みたい」という気持ちが強いと思います。
そこで今回は、ジャコウコネコーヒーの入れ方について解説していきます。
また、基礎知識や入れ方のポイントも合わせて紹介していくので、この記事を読むことで、自宅でも美味しいジャコウネココーヒーを入れることができるようになります。
【幻のコーヒー】ジャコウネココーヒーとは?
「ジャコウネココーヒー」は、完熟したコーヒーの実を食べるジャコウネコという動物の糞から採取されたコーヒー豆のことで「コピルアク」とも呼びます。
糞から採取といわれると汚いイメージをもちますが、体内を介しているため他のコーヒー豆にはない独特な味わいを楽しめるという特徴があります。
また、ジャコウネコは質の良いコーヒーの実のみを食べることと、糞から採取するという特性から大量生産が難しいため、値段が高く高級なコーヒーといわれています。
味と香りの特徴
糞から採取されるため、あまり良い香りや美味しい味が想像できないという方は多いです。
しかし、ジャコウネココーヒー(コピルアク)は意外にも苦味が少なくフレッシュな酸味を感じられる味と、チョコレートのような甘い香りを感じられるのが特徴です。
これは、ジャコウネコの腸内の消化酵素や細菌によって発酵され形成されるため、ジャコウネココーヒー(コピルアク)にしか出せない味と香りといえるでしょう。
この味と香りが虜になり、ジャコウネココーヒーを愛飲されている方も増えているようです。
また、コーヒーの苦味が少なく、口当たりもまろやかな上に甘い香りを強く感じるため、通常のコーヒーが苦手な方からも飲みやすいと注目を集めています。
値段
ジャコウネココーヒー1杯の値段と、コーヒー豆100gの値段は国によって異なります。具体的な価格は下記表のとおりです。
日本 | インドネシア | ベトナム | |
1杯の値段 | 1,000円~8,000円 | 500円前後 | 400円前後 |
コーヒー豆100gの値段 | 約8,000円~ | 約4,000円~ | 約2,000円~ |
※参考元:「珈琲専門店 預言CAFE」より
日本は輸入で手に入れるため価格が高いのに対し、生産国であるインドネシアやベトナムでは値段は低めです。
日本では個人店の喫茶店では1杯1,000円~3,000円で販売しているところもあれば、ホテルのカフェラウンジでは1杯5,000円~8.000円、高級ホテルでは時価で販売されていたりと価格に幅があります。
価格が高めの日本でも、コーヒー豆専門のオンラインショップを運営している「珈琲焙煎工房 美鈴コーヒー」では、コピルアク100gを3,290円で販売されています。
お店やネットショップによっては価格も異なるため、少しでも安く手に入れたい方は色々探してみるのも良いでしょう。
しかし国に関わらず、ジャコウネココーヒーや豆であるコピルアクがかなり安く提供・販売されていることがありますが、偽物の場合もあるため注意が必要です。
少しでも怪しく感じたら、サイトの運営者情報や購入する前に問い合わせて確認すると良いでしょう。
【国別】ジャコウネココーヒーの美味しい入れ方
ジャコウネココーヒーの入れ方は国によって異なります。ここでは、3つの国のジャコウネココーヒーの美味しい入れ方を解説していきます。
入れ方が複数あるとどの方法で入れるか迷うところですが、それぞれどんな方におすすめなのかも記載しているのでチェックしてみてくださいね。
インドネシア式
ジャコウネココーヒーの入れ方の中で、一番簡単なのがインドネシア式。カップに直接挽いたコーヒー粉を入れお湯を注ぎます。
- カップに「超極細挽き」で挽いたコーヒー粉10gを入れる
- お湯を150ml入れて、よくかき混ぜる
- コーヒー粉が完全に沈殿したことを確認
- ゆっくりと上澄みだけを飲む
超極細挽きで挽く理由は、コーヒー粉に直接お湯を注いだ時に表面に浮かないようにするためです。
砂糖やミルクを入れる場合は、1の工程でコーヒー粉を一緒に入れると良いでしょう。本場の入れ方なので、ジャコウネココーヒー本来の甘い香りと酸味を楽しみたい方におすすめです。
ベトナム式
ベトナム式はカップにあらかじめ練乳を入れておき、濃い目のジャコウネココーヒーを抽出していく入れ方です。さらにベトナム式は専用フィルターの「カフェ・フィン」を使用します。
- カフェ・フィンの中に中細挽きにしたコーヒー粉15gを入れてフタを閉める
- カップに練乳を大さじ1~2入れて、カップの上にカフェ・フィンを置く
- お湯を少量注ぎ30秒ほどコーヒー粉を蒸らす
- お湯120mlを注いでコーヒーが抽出されるのを待つ
- 抽出されたらよくかき混ぜて完成
カフェ・フィンのフタをひっくり返すと受け皿になるため、抽出後はフタをひっくり返してカフェ・フィンを置くと良いでしょう。
ジャコウネココーヒーの酸味と練乳の甘さがマッチし、かなり飲みやすくなります。練乳を入れたからといって、ジャコウネココーヒーの香りや味が損なわれることがありません。
「ジャコウネココーヒーを楽しみたいけど、普段からコーヒーを甘くして飲む」という方はベトナム式がおすすめです。
※「カフェ・フィン」はこちら↓
フィリピン式
インドネシア、ベトナムはコピルアク生産国として有名ですが、実はフィリピンもジャコウネココーヒーやコピルアクを販売しています。フィリピン式は日本のハンドドリップと同じ入れ方です。
- コーヒー器具やカップをお湯で温めておく
- コーヒー粉10gをペーパーフィルターに入れる
- 90℃程度に冷ましたお湯を少量注いで30秒ほど蒸らす
- 「の」の字を描くようにゆっくりとお湯を注いでいく
- お湯がフィルター内に少し残った状態でドリッパーを外す
- カップに注いだら完成
5の工程にあるように、注いだお湯が最後まで落ち切るのを待つのはNGです。
理由は、最後の方は酸化がはじまるだけでなく、雑味が多く抽出されてしまいジャコウネココーヒー本来の味が楽しめなくなるためです。
ペーパーフィルターを使用しているため、雑味を通さずにまろやかな口当たりのジャコウネココーヒーに仕上がります。
日本のハンドドリップと同じ抽出方法のため、普段からハンドドリップでコーヒーを入れる方はフィリピン式がおすすめです。
ジャコウネココーヒーの入れ方のポイント
高級なジャコウネココーヒーをより美味しく入れたいと考えている方にポイントを2つ解説します。
豆の挽き目は”中細挽き”
ベトナム式とフィリピン式は、ドリップするので中細挽きで挽くのがポイントです。
中細挽きで挽くことで、お湯がまんべんなくコーヒー粉に行き渡り、ジャコウネココーヒー本来のフルーティな香りと酸味をしっかりと感じることができます。
本場のインドネシア式は直接コーヒー粉とお湯を混ぜる入れ方のため、挽き目が超極細挽きになるので間違えないように注意しましょう。
少し濃い目で抽出する
インドネシア式、ベトナム式、フィリピン式どの国の入れ方を選んでも、ジャコウネココーヒーは少し濃い目で抽出するのがポイントです。
濃い目に抽出することで、ジャコウネココーヒーの独特な風味をより感じながら飲むことができます。マグカップを小さめのものを選んだり、コーヒー粉を1~3g程度増やしたりと調整しましょう。
ジャコウネココーヒーの入れ方をマスターしてセレブなコーヒータイムを
今回はジャコウネココーヒーの入れ方を解説しました。
ジャコウネココーヒーの入れ方は主に3つです。
- コーヒー粉とお湯をカップに直接入れて飲むインドネシア式
- カフェ・フィンを使って練乳と一緒に飲むベトナム式
- 日本のハンドドリップと同じ入れ方のフィリピン式
ジャコウネココーヒーの独特の味や香りを楽しむ場合はインドネシア式。
ジャコウネココーヒーの風味を楽しみつつも、甘めのコーヒーが好みの方はベトナム式を選ぶと良いでしょう。
ハンドドリップに慣れている方はフィリピン式がおすすめです。
ペーパーフィルターを使用するので雑味も少なく、まろやかなジャコウネココーヒーを入れることができます。
ジャコウネココーヒーは幻のコーヒーをいわれるほど高価ですが、その分他のコーヒーにはない香りと味が楽しめるのも事実です。
ぜひ入れ方をマスターして自宅でセレブな雰囲気を感じながら、ジャコウネココーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?