リーズナブルな価格と機能性も良く、家庭用の電動コーヒーミルとしても手が出しやすい臼式。
自宅で出来立てのコーヒーを淹れるために、購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし、
■臼式の電動コーヒーミルはどれを選べば良いのかわからない
■安価で操作性もシンプルなプロペラ式とどっちが良いの?
と悩まれている方も多いと思います。
今回はそんな方のために、プロペラ式と比較しながら臼式の電動コーヒーミルのメリット・デメリットを解説していくと共に、おすすめの臼式の電動コーヒーミルを3つに厳選して紹介します。
お手入れ方法についても説明しているので、購入した際の参考になれば幸いです。
臼式の電動コーヒーミルのメリット・デメリット
コーヒーミルで定番のプロペラ式と比較しながら、臼式電動コーヒーミルのメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット
均一にコーヒー豆が挽ける
臼式のコーヒーミルは粒度の調整ができる製品が多いだけでなく、コーヒー豆を刃で挟みながらすり潰すので、均一にコーヒー豆を挽くことができます。
粒度が均一だと抽出にムラが生じにくく、コーヒー本来の味や香りが楽しめます。
プロペラ式にも粒度の調整機能がついているものが多いですが、プロペラを回転させて上下の刃で粉砕するので、粒度が均一になりにくくムラが生じやすいです。
コーヒーの味にもこだわりたい方は、均一にコーヒー豆が挽ける臼式がおすすめです。
微粉が少ない
コーヒー豆を挽いた時に微粉が多いと、えぐみや渋みの原因になります。
臼式のコーヒーミルの場合は、コーヒー豆をすりつぶしながらコーヒー豆を挽くため微粉量も少ないです。
そのため、コーヒー豆からえぐみや渋みが出る心配がなく、コーヒー豆本来の味を楽しめます。
逆にプロペラ式は、刃を回転させて打撃によりコーヒー豆を粉砕するため、微粉が発生しやすく味に違和感を抱く方もいます。
家庭用でも安定した味のコーヒーを楽しみたい方には、臼式がおすすめといえるでしょう。
デメリット
摩擦熱が発生しやすい
臼式は固定刃と回転刃で豆を挟み、”すり潰しながらコーヒー豆を挽く”ので、どうしても摩擦熱が発生しやすい点がデメリットです。
熱によって、コーヒー豆本来の香りや味が損なわれてしまうので、お店で飲むコーヒーと味や香りに違和感を抱いてしまいます。
一見、臼式のコーヒーミルでは美味しいコーヒーが飲めないと思いがちです。
しかし、臼式でもセラミックで作られているミル刃であれば、摩擦熱が発生しにくいため、セラミック素材のものを選ぶことでデメリットを解消することができます。
お手入れが手間
臼式はミル刃の部分に細かい溝があり、コーヒー粉が溝に溜まりがちなのでお手入れに少し手間がかかります。
手動式や電動でもセラミック素材の場合は水洗いができるものがあり、ある程度お手入れがしやすいです。
しかし、セラミック素材以外の電動式のミル刃は水洗い不可のものが多く、溝に溜まったコーヒー粉を手で落としていく必要があり面倒に感じる方も多いです。
最近では、専用ブラシが付属されている電動コーヒーミルも販売されているので、少しでも手入れの手間をなくすためにも付属品も注目してみましょう。
その点、プロペラ式は複雑な構造ではないため、お手入れも簡単にすませることができます。
臼式の電動コーヒーミルおすすめ3選
おすすめの臼式の電動コーヒーミルを3つに厳選してご紹介します。
■操作性がシンプル
■お手入れがしやすい
■その他便利な機能を搭載
上記を満たしたものをご紹介しています。
DeLomghi(デロンギ)【コーヒーグラインダー KG79J】
コーヒーメーカーやキッチン家電を製造・販売するイタリアの家電ブランド、デロンギの臼式の電動コーヒーミル。
スタイリッシュでシックな黒のデザインは人気を集めています。
最大の特徴は操作が簡単な点です。
「杯数ダイヤル」「粒度ダイヤル」をまわして電源スイッチを入れるだけで、簡単にコーヒー豆を挽くことができます。
エスプレッソからドリップコーヒーまで、好みのコーヒーに合わせて調整可能なので、初心者はもちろんドリップコーヒーをよく淹れるベテランの方にもピッタリです。
その他の機能も充実しています。
■コーヒー豆を挽いたあと自動で停止する“自動電源オフ機能”
■フタが完全にしまっていないと動作しない“安全設計”
最大で100gのコーヒー粉を格納できる着脱式のコンテナもついているので、保存はもちろん少人数から大人数のコーヒーをつくるのにも重宝します。
「デザイン性・機能性の両方が優れた臼式のコーヒーミルがほしい」「使いやすい電動式のコーヒーミルを探している」という方におすすめです。
サイズ | 幅13cm×奥行16cm×高さ26cm |
粉受けの容量 | 120g |
お手入れのしやすさ | 〇 |
電源コード丈 | 1m |
その他機能 | ・自動電源オフ機能 ・安全機能搭載 |
oceanrich(オーシャンリッチ)【自動コーヒーミル G1 臼式コードレス UQ-ORG1BL】
手軽かつ本格的にドリップコーヒーが楽しめると、最近人気を集めているオーシャンリッチの臼式の電動コーヒーミル。
最大の特徴は、軽量&コンパクト設計という点です。
500mlのペットボトルと同じサイズなので、使う場所や収納スペースを広く確保する必要がありません。そのため、家庭用としてはもちろん、持ち運んでオフィスやアウトドアでも使用可能です。
コンパクト設計なのにも関わらず機能も充実しています。
■メモリを合わすだけの“ワンタッチ粒度調整”
■挽き終わったら停止する“自動停止機能”
■利便性の高い“USB充電”
粒度は5段階から選択できるので、自分の好みに粒度を調整することが可能です。
コーヒー豆を挽いたあとは、容器を取り外して、マシンの上蓋をかぶせることでそのままコーヒー粉を保存できます。
上フタ・ホッパー・ガラス容器は水洗いできるので、お手入れがしやすい点もポイントです。
「軽量でコンパクトな臼式コーヒーミルを探している」という方におすすめです。
サイズ | 幅8.5cm×奥行8.5cm×高さ17.5cm |
粉受けの容量 | 40g |
お手入れのしやすさ | ◎ |
電源コード丈 | -(USB充電のため) |
その他機能 | ・自動停止機能
・USB充電式 |
京セラ【電動コーヒーミル セラミック CMD-70】
1959年創業の半導体や電子部品で有名な専門メーカー、京セラの臼式の電動コーヒーミルです。場所を選ばないコンパクト設計と斬新なデザインが、家庭用で使用するのに人気を集めています。
最大の特徴は、ミル刃がセラミック製ということ。
セラミック刃は、コーヒー豆の風味や香りを損なうことなく挽けるだけでなく、錆ないため衛生面も万全で長く愛用することができます。そのため、コーヒー豆本来の味を楽しみたい方にピッタリです。
粒度はツマミを左に回すと粗く、右にまわすと細かく簡単に好みの粗さに調整できます。また、ボタンを押すだけでコーヒー豆が挽ける簡単な操作性です。
電源ではなく電池で稼働させるので、電源がある場所を考慮する必要もなく、いつでもどこでも必要な時に使用することが可能です。
ミル刃の部分は、分解して水洗いできるので非常に手入れがしやすく、いつも清潔な状態を維持できます。
「電動式でもコーヒーの味にトコトンこだわりたい」という方におすすめです。
サイズ | 幅7.6cm×奥行7.6cm×高さ24.1cm |
粉受けの容量 | – |
お手入れのしやすさ | ◎ |
電源コード丈 | -(電池稼働のため) |
その他機能 | オートストップ機能 |
臼式の電動コーヒーミルのお手入れ方法
臼式の電動コーヒーミルのお手入れ方法と必要性について解説していきます。
臼式の電動コーヒーミルをお手入れする必要性
コーヒーミルを長く使用するには、定期的なお手入れが必要不可欠です。では、そのお手入れがなぜ必要なのかを解説していきます。
古いコーヒー豆を落として質を守るため
使った後にお手入れを怠ると、次にコーヒー豆を挽く時に残っていたコーヒー豆と混ざり合い、コーヒーの質が落ちてしまいます。
更にコーヒー豆は空気や光、湿気などに触れた瞬間から鮮度が落ちていくデリケートな食品です。
お手入れを怠り、ミル内に粉が残るということは、かなり質が落ちたコーヒー豆を鮮度の良いコーヒー豆が混ざり合うことになります。
コーヒー本来の味と香りを楽しむためにも、使用後のお手入れはしっかり行いましょう。
故障の原因につながる
お手入れを怠ると、挽いたコーヒー豆がミルに付着します。お手入れをサボればサボるほど、古いコーヒー粉が蓄積していきミル刃が動かなくなり故障の原因になります。
せっかく購入したコーヒーミルを長く使用するためにも、お手入れは必ず行いましょう。
最近はミル刃専用の掃除ブラシも販売されているので、コーヒーミルを購入する際にチェックしてみましょう。
コーヒーミルのお手入れ方法
ここでは、各パーツのお手入れ方法を解説していきます。
臼式に関わらず、電動コーヒーミルは水洗いできるものが非常に少ないため、細かい粉を簡単に取り除けるコーヒーミル専用のブラシを使用すると良いです。
パーツやメーカーによっては、水洗いができるコーヒーミルもあるので購入時に確認しましょう。
ホッパーのお手入れ方法
ホッパー部分はメーカーによって取り外して水洗いできるタイプと、取り外しができないタイプのものの2種類があります。
取り外して水洗いできるタイプは、ホッパー内をしっかり洗ったあとは乾燥させてお手入れ完了です。
取り外しができないタイプは、まずミル本体を横向きに倒しましょう。この時に新聞紙やビニール袋を敷いておくと、机や床を汚す心配がありません。
また、ホッパーの奥にコーヒー粉が溜まっていることが多いため、専用のブラシを使用してしっかり掻き出してお手入れ完了です。
ミル刃のお手入れ方法
臼式の場合は分解が必要になってくるため、説明書などで分解手順をしっかり確認しましょう。メーカーによっては、簡単に分解・組み立てができるものも最近では多く販売されています。
臼式のミル刃は、静電気などで溝にたくさんのコーヒー粉が付着しているので専用のブラシで丁寧に落としていきましょう。
ミル刃もメーカーによっては水洗いできるので、説明書などで確認しましょう。
粉受けのお手入れ方法
基本的には専用ブラシを使って、コーヒー粉を落としていきます。しかし、メーカーによっては粉受け部分も水洗いできるものがあるのでチェックしてみましょう。
水洗いしたあとは、しっかりと乾燥させて水気を落としてからコーヒーミルにセットしましょう。
臼式の電動コーヒーミルを選んでみては
いかがでしたか?
今回は、プロペラ式と比較しながら臼式の電動コーヒーミルのメリット・デメリットに加え、おすすめの臼式の電動コーヒーミルを3つ厳選してご紹介しました。
機能性・価格のバランスが良く、自宅にいながらもお店のような本格的なコーヒーが楽しめます。しかし、プロペラ式と比べると定期的に掃除する必要があるため、お手入れに多少の手間がかかります。
最近は掃除用にコーヒーミル専用のブラシも販売されているため、購入することでお手入れの手間を省くことができます。
ぜひ、ご家庭用で臼式の電動コーヒーミルを購入して、コーヒーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?