■ハンドドリップコーヒーに必要な道具や抽出器具を知りたい
■ドリップコーヒー初心者でおすすめのコーヒー器具を知りたい
自宅でドリップコーヒーを淹れたいと思っていても、初心者だとどの器具を揃えればよいのかわからず、調べている方も多いのではないでしょうか?
せっかくなら扱いやすいおすすめのコーヒー器具を購入して、美味しいコーヒーを自宅で淹れたいですよね。
今回はそんな初心者に「ドリップコーヒーに必要な道具」と「美味しいドリップコーヒーを淹れるコツ」を紹介していきます。
初心者向けに紹介していますので、ドリップコーヒーを難なく始めるために役立てていただけると幸いです。
ドリップコーヒーを入れるのに必要な道具
ドリップコーヒー初心者は、まずドリップコーヒーに必要な道具・抽出器具を揃えましょう。
ここでは、ドリップコーヒーに最低限必要な道具をご紹介します。
コーヒーミル
コーヒーミルは、コーヒー豆を挽くための道具です。手作りのドリップコーヒーにこだわりたい方には必須のアイテムです。
今は電動や手動、おしゃれなものまで様々なコーヒーミルが販売されています。
購入時に見るべきポイント
手動 or 電動
→手動:コーヒーを入れる工程や味にこだわりたい方におすすめ。
→自動:時短や複数人分のコーヒーを用意したい方におすすめ。
どちらもコーヒーの粒度が簡単に調整できるのが共通点です。
粒度は細挽きだと濃い目の味に、粗挽きの場合は薄目に抽出されるので、好みに合わせて調整しましょう。
最近は電動タイプでも安価なものが販売されているので、時短・コーヒー豆の粒度や味を安定させたい初心者には電動がおすすめです。
初心者におすすめの電動コーヒーミル
Melita(メリタ)【電動コーヒーミル ECD62-3W】
コーヒー器具で有名なメーカーメリタの電動コーヒーミルです。
「挽き目の設定」と「スイッチ操作」がワンタッチでできるので初心者にピッタリです。
最大で5人分のコーヒー粉が挽けるので、一人暮らし・二人暮らし・家族暮らしの方にも対応できる点も魅力。
約40g(5人分)のコーヒー豆を15秒で挽くことができるので、時短でコーヒー豆を挽きたい方にもおすすめのコーヒーミルです。
軽量・コンパクト設計で場所を取らないのもポイントです。
コーヒードリッパー
ドリッパーはコーヒー抽出器具で必須のアイテム。粉をセットしたフィルターを固定してコーヒーを抽出するのに必要な道具です。
今は様々な素材・形状のものが販売されていますが、それぞれ違いがありコーヒーの味を大きく左右します。
そのため、初心者でも安心して購入できるように見るべきポイントも解説していきます。
購入時に見るべきポイント
素材:プラスチック・陶器・ステンレス
→プラスチック:安価な価格で軽量なので初心者におすすめ
→陶器:保温性が高く、適度な重みがあるので抽出時に安定感がある
→ステンレス:熱伝導が良くドリップ時もお湯が冷めにくく耐久性が高い。
ドリップコーヒー初心者または、ドリッパーを初めて使用する方には機能性もシンプルで価格も安価な「プラスチック」と安定型の「陶器」がおすすめです。
ステンレスも魅力ですが、ペーパーフィルター不要な特殊なタイプやお湯の注ぎ方が重要なものが多いのでハードル高めです。
形状:円錐 or 台形
→円錐:コーヒーが早く穴に向かって落ちるため”すっきりとした味”に仕上がります
→台形:お湯が底に溜まってから落ちるのでコクのあるコーヒーに仕上がります
味の好みで選んでも問題ありませんが、初心者で悩む方は安定した味でコーヒーが抽出できる台形がおすすめです。
穴の数:1つ穴・2つ穴・3つ穴 など
穴の数や大きさでコーヒーの味が変わります。
穴の数が少なければ、ゆっくりとコーヒーが落ちるので濃い目のコーヒーに。
穴の数が多かったり、大きければ早くコーヒーが落ちるので薄目のコーヒーになります。
そのため、自分のコーヒーの好みによって決めると良いです。メーカーによって穴の数や大きさが異なるので、購入時に必ずチェックしましょう。
初心者におすすめのコーヒードリッパー
Melitta(メリタ)【コーヒードリッパー アロマフィルターシリーズ AF-M1×2】
コーヒー器具で有名なメリタのコーヒードリッパーです。軽量かつ価格もリーズナブルでメリタ製品の中では人気を集めているドリッパーです。
台形タイプで1つ穴なので、ゆっくりとコクのあるコーヒーを抽出します。
「1~2杯用」「2~4杯用」「4~8杯用」から選べるので、必要な杯数分でサイズも選べる点もポイントです。
大きな特徴はありませんが、その分シンプルで使いやすく初心者には手が出しやすい抽出器具です。
Kalita(カリタ)【コーヒードリッパー陶器製 #02003】
家庭用・業務用のコーヒー器具を販売しているカリタで定番の陶器製コーヒードリッパー。
陶器製なので耐久性もあり適度な重みがあるだけでなく、穴の数は3つですが、カリタの独自構造で安定した味のコーヒーが抽出できます。
カリタ製品だけでなく、台形型であれば他社のペーパーフィルターも対応可能な点も魅力です。
ペーパーフィルター
ペーパーフィルターは、コーヒー抽出器具でコーヒー粉をろ過する紙です。
コーヒー粉を入れてドリッパーにセットするため、ドリップコーヒーに必須のアイテムです。
購入時に見るべきポイント
材質:漂白、無漂白
→酵素漂白フィルター(白):紙の独特のにおいを除去したタイプ。酵素で漂白しているので害はありません
→無漂白フィルター(茶):漂白していない自然で環境にも優しい素材。若干紙の独特なにおいがあります
こちらは完全に好みになるので、コーヒーの味を楽しみたい方は白色のフィルターを選ぶと良いでしょう。
また、形状も円錐型・台形型などがありますが、こちらはドリッパーの形に合わせて選べば問題ありません。
初心者におすすめのペーパーフィルター
HARIO(ハリオ)【V60ペーパーフィルター VCF-01-100W】
世界中のバリスタに愛されているハリオのペーパーフィルター。
V60は円錐形で、内側にスパイラルリブが入っているため、蒸らしの工程の際にしっかりと粉が膨らみガス抜きが可能です。
お湯が中心に向かって流れてくるため、コーヒー粉にお湯が長く触れてコーヒー本来の味と香りを抽出します。
Melitta(メリタ)【ペーパーフィルター アロマジックシリーズ】
ドイツに本社を置くコーヒー機器総合メーカーのメリタの無漂白のペーパーフィルターです。
ペーパードリップシステムを世界で初めて開発し、特許を得たことでも有名な製品です。
非常にきめ細かいメッシュフィルターのため、余分な雑味を通さずにコーヒー本来の味を楽しめます。
また、メリタが独自で開発したアロマホールで、お湯を注いだ瞬間にコーヒーの香りが立ちのぼるのもポイントです。
ドリップポット
ドリップポットは、コーヒー粉に安定してお湯を注ぐためのコーヒー用の電気ケトルです。
コーヒーはお湯の注ぐ量やスピードで味が劇的に変化します。
そのため、通常の電気ケトルよりもドリップポットを使用した方が、常に安定した味のコーヒーが抽出できるので初心者におすすめです。
購入時に見るべきポイント
注ぎ口の形状:細口・鶴口
→細口:湯量が常に一定なのでムラなく安定してお湯を注げる初心者におすすめのタイプ
→鶴口:傾け方次第で湯量が変化するので、味を自分で調整したい方におすすめ
ドリップコーヒー初心者には安定感のある「細口タイプ」がおすすめです。ある程度慣れてきたら、鶴口タイプを購入してみると良いでしょう
素材:ステンレス・ホーロー・銅
→ステンレス:価格も安価で耐久性が高く、お手入れもしやすい初心者におすすめの素材
→ホーロー:保温性が高くお湯が冷めにくい素材
→銅製:熱伝導性が高く比較的に短い時間でお湯が沸かせる素材
初心者には安定して使用できる「ステンレス素材」がおすすめです。
ホーローはデザイン性がおしゃれですが、鶴口形状が多く湯量を調整する必要があり衝撃に弱めです。
銅製はお手入れに手間がかかるため、マメに手入れする必要があり、初心者には少しハードルが高めです。
容量:0.7L~1L
最近のドリップポットは様々な容量が展開されています。
1~2杯なら0.7L(700ml)前後、3~4杯以上なら1L(1,000ml)前後の容量を選ぶと良いでしょう。
容量が大きくなればなるほど重さもドリップ時に影響してくるため、初心者は0.7L(700ml)前後で軽いものを選ぶと良いでしょう。
初心者におすすめのコーヒー用ドリップポット
山善【電気ケトル YKG-C800-E】
金属加工や建材などの専門商社でありながら、調理家電も販売する山善のコーヒー用電気ケトルです。
タッチパネル式でワンタッチで簡単に操作できるので、初心者にも扱いやすい点がポイントです。
最大の特徴は、60~100℃までを1℃単位で調整できることです。
そのため、温度が重要と言われるドリップコーヒーの湯温95℃をピンポイントで調整可能です。
もちやすいハンドル設計のため、男性だけでなく女性も扱いやすいです。
「30分の保温機能」「自動電源OFFモード」「空だき防止機能」がついているので、安全面もバッチリです。
コーヒーサーバー
コーヒーサーバーは抽出したコーヒーを保存したり、カップに注ぐために必要な道具です。
抽出器具のドリッパーの下にセットして使用します。
購入時に見るべきポイント
素材:ガラス・ステンレス・陶器 など
→ガラス:安価で見た目もシンプル。電子レンジや直火で温め直しが可能
→ステンレス:保温性が高く、お手入れがしやすい
→陶器:おしゃれでデザイン性が高く見た目重視の方におすすめ
初心者には、機能がシンプルで安価に購入したい方は「ガラス」を、保温性が高く温め直しが不要な「ステンレス」がおすすめです。
デザインを重視する方には、陶器がおすすめですが中身が確認できないものや、再加熱ができないものが多いため、機能的には難易度高めです。
容量:300ml~1,000ml
1~2人で飲む場合は300ml~700ml前後の容量。
3~4人程度や大人数の場合は、700ml~1000ml以上の容量を選ぶと良いでしょう。
最近では一人暮らしや二人暮らしの方向けに、マグカップタイプのサーバーも販売されているのでチェックしてみましょう。
初心者におすすめのコーヒーサーバー
HARIO(ハリオ)【V60コーヒーサーバー】
コーヒー器具で有名なハリオのガラス製コーヒーサーバー。
ガラス製のため、電子レンジで温め直しが可能な点と、食器洗機にかけることもできるのでお手入れも手間なく簡単です。
本体にカップ表示+目盛りが印字されているため、必要な杯数の分量を一目で確認できます。
ハンドル部分は持ちやすいウェーブ状になっているため、手にフィットして持ちやすくコーヒーが注ぎやすい点も魅力です。
Atlas(アトラス)【CURRENT コーヒーサーバー ACS-801WH】
保温や保冷機能と、使いやすさを考えてコーヒー器具を販売するアトラスのステンレス製のコーヒーサーバー。
アトラス製品のため、真空断熱構造で保温・保冷効果が非常に高く、香りと共に約6時間もキープできます。
ワンタッチレバーのため、片手で簡単にコーヒーを注ぐことができます。
サーバーフタのパッキン部分は簡単に外せて、細かい部分も簡単に洗えるため、お手入れも手間がいりません。
温度計
お湯の温度をチェックするのに必要なコーヒー抽出器具の1つです。
ドリップコーヒーで美味しいコーヒーを淹れるにはお湯の温度が重要で、95℃前後が最適な湯温と言われています。
95℃はベテランの方でも感覚をつかむのは難しいため、初心者は温度計があると湯温がチェックしやすいです。
また、料理用のスティックタイプの温度計が温度をチェックしやすく、価格も安価なのでおすすめです。
最近は赤外線タイプも販売されていますが、価格も高価で使いやすさという点でもハードルが高いので避けた方が良いでしょう。
初心者におすすめの温度計
タニタ 【料理用温度計】
食事・運動・休養の健康バランスで有名なタニタの料理用の温度計です。
料理用と記載がありますが、コーヒーの湯温を測るのにも使用できます。
高い防水機能を備えているため、料理にはもちろん水洗いも可能です。
ポップなデザインが可愛らしく、カラーバリエーションも豊富なため、女性・男性問わず使用できます。
【初心者必見】美味しいドリップコーヒーを入れるコツ
初心者でも簡単にできるドリップコーヒーを美味しく淹れるコツを3つご紹介します。
水は「軟水」を使う
軟水は口当たりがまろやかで飲みやすく、コーヒーの飲みやすさはもちろんコクと香りもしっかりと感じる味わいに仕上がります。
逆に硬水を使用すると、ミネラルの含有量が多いので、苦味を強く感じてしまいコーヒー本来の香りと味が楽しめません。
日本の水道水やミネラルウォーターは軟水が使用されているため、コーヒーにピッタリなのでそのまま軟水を使用しましょう。
海外の水は硬水が多いため、海外メーカーの水を使用している方は、水道水や日本のミネラルウォーターに変えて作ることをおすすめします。
お湯は「95℃前後」のものを使う
コーヒーを美味しく淹れるためには、お湯の温度は95℃前後(93~96℃)がベストです。
コーヒーの旨味成分はお湯の温度が高いと濃く抽出されますが、沸騰したお湯など、温度が高すぎると苦みが強く抽出されてしまいます。
そのため、美味しいコーヒーを淹れるには温度の設定が非常に重要なので、93℃~96℃と95℃前後のお湯でコーヒーをドリップしましょう。
「お湯を注ぐスピード」で味を調整する
ドリップコーヒーはお湯の注ぎ方でも味が変化します。
お湯の流れを太くすると、コーヒーの抽出が早くなりスッキリとした味に仕上がります。
逆にお湯の流れを細くするとコーヒーの抽出がゆっくりで、深くコクのある味わいに仕上がります。
初心者は細口のコーヒーケトルを使用する方が多いため、まずはゆっくりと注ぎコーヒー本来の味を堪能しましょう。
慣れてきたら鶴口を使用してみたり、お湯の流れを早くしてスッキリとした味のコーヒーを楽しむなど調整してみましょう。
ペーパーフィルターにお湯がかかると雑味が抽出されてしまうので、かからないように意識して「の」の字を描きながら丁寧にお湯を注ぐことも美味しく淹れるコツです。
道具を揃えて美味しいドリップコーヒーを味わってみては
いかがでしたか?
今回は、ドリップコーヒー初心者に「必要な道具やおすすめの抽出器具」「ドリップコーヒーを美味しく淹れるコツ」をご紹介しました。
下記器具を揃えれば、自宅でいつでもドリップコーヒーが楽しめるので揃えてみましょう。
■コーヒーミル
■コーヒードリッパー
■ペーパーフィルター
■ドリップポット(コーヒー用の電気ケトル)
■コーヒーサーバー
■温度計
ドリップコーヒーも「軟水を使用する」「95℃前後のお湯を使用する」「お湯を注ぐスピードを調整する」の3つを意識することで、初心者でもお店のようなコーヒーを自宅で淹れることができます。
ぜひこの機会にコーヒーの道具を揃えて、自宅でドリップコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?