夏場にカフェのメニューやお店のコーヒーコーナーで見かけるようになった「コールドブリュー」
しかし、以下のように思っている方もいるのではないでしょうか?
- コールドブリューってなに?
- アイスコーヒーとの違いは?
- コールドブリューを自宅で作ってみたい
そんな方のために、今回はコールドブリューとは?を始め、アイスコーヒーとの違いや魅力、自宅での作り方、まずいと感じる原因についても紹介していきます。
アレンジレシピも掲載していますので、夏場の暑いときにコールドブリューのバリエーションを広げたいという方の助けにもなれば嬉しいです。
コールドブリューとは?
早速ですが、ここではコールドブリューとは?を始め、アイスコーヒーとの違いやカロリーといった基礎知識を解説していきます。
低温で時間をかけて抽出されたコーヒーのこと
「コールドブリュー」は英語で”cold=低温” “brew=抽出” ”coffee=コーヒー”と書き、単語の意味の通り、低温で時間をかけて抽出されたコーヒーのことをいいます。
日本では”水出しコーヒー”と呼ばれることも多いですが、インドネシアでは”ダッチコーヒー”と呼ばれています。
ちなみに”ダッチコーヒー”は低温で時間をかけて抽出するのは同じ点は同じですが、一滴一滴コーヒーを落として抽出するため、コールドブリュー(水出しコーヒー)とは若干抽出方法が異なります。
通常コーヒーは熱湯で抽出することが多いですが、コールドブリューは低温の水で8時間程度の時間をかけてゆっくりとコーヒーを抽出していきます。
低温かつ時間をかけて抽出するため、コーヒー豆の雑味が出にくく、すっきりとまろやかな口あたりが楽しめます。
2015年にニューヨークで流行し始め、翌年には日本にも広まり、いまや夏場に定番の飲み物として人気を集めています。
アイスコーヒーとの違い
結論からいうと、アイスコーヒーとコールドブリューの違いは”抽出方法”です。
コールドブリューは低温の水で長時間かけて抽出しますが、アイスコーヒーはドリップコーヒーのように熱湯でコーヒーを抽出してから氷で急冷します。
コールドブリューは低温かつ時間をかけて抽出するため、まろやかな舌触りと甘さを感じることができます。
通常のアイスコーヒーは熱湯のため苦味や雑味が出やすいため、味は淹れる方によって美味しさがかわります。
コールドブリューのカロリー・カフェイン量
コールドブリューはドリップコーヒーと比べると、カロリー・カフェイン量は低めです。
カフェで人気のスターバックス(スタバ)の商品をまとめました。
※すべて”トールサイズ”の表記となります
商品名 | カロリー・カフェイン量 |
コールドブリュー | 10kcal・144mg |
ドリップコーヒー | 18kcal・276mg |
アイスコーヒー | 10kcal・158mg |
※引用元:『スタバ』コールドブリューコーヒーより
※引用元:『スタバ』ドリップコーヒー(ホット・アイス)より
カロリーは全体的にあまり変わりませんが、カフェイン量はコールドブリューの方がドリップコーヒーよりも132mg少なく、アイスコーヒーと比較しても14mg少ないことがわかります。
これはドリップコーヒーとアイスコーヒーがお湯でコーヒーを抽出するため、コーヒーの成分がより溶けだしやすいことが要因となっています。
カフェインの摂取量が気になる方は、夏場にはコールドブリューを選ぶと良いでしょう。
コールドブリューの魅力
ここでは低温でじっくりと時間をかけて抽出するコールドブリューならではの魅力を解説していきます。
雑味や苦味が少ない
コールドブリューコーヒーの魅力の一つは滑らかでマイルドな味わいです。
低温でじっくりと抽出されるため、雑味や苦味が少なく、コーヒー豆本来の豊かな風味が引き立ちます。
そのため、コーヒーの苦味やクセが苦手な方や、爽やかな飲み心地を求める方には理想的なコーヒーといえるでしょう。
味の鮮度が落ちにくい
コールドブリューコーヒーは、熱を使わない低温抽出によって、コーヒーの味の鮮度をより長く保つことができます。
温度が上がらないため、酸化が抑えられ豆本来の風味が保たれます。
これにより、冷蔵庫で保存しても味が劣化しにくく、いつでもフレッシュなコーヒーを楽しむことができます。
簡単に美味しいコーヒーが淹れられる
コールドブリューコーヒーは、その手軽さも魅力の一つです。
特別な機器がなくても、粉と水を混ぜて冷蔵庫で時間をかけるだけで、美味しいコーヒーが楽しめます。
複雑な手順や高度な技術が必要なく、初心者でも簡単にコールドブリューを作れるのも魅力といえるでしょう。
自宅でコールドブリューを作るなら「専用ボトル」がおすすめ
自宅でコールドブリューを作るなら「専用ボトル」がおすすめです。
お好みのコーヒー粉と水をセットして冷蔵庫にいれておくだけで、手間なく簡単に美味しいコールドブリューコーヒーが楽しめます。
専用のボトルを使用しても、コールドブリューは抽出に時間がかかるというデメリットがあります。
しかし、夜寝る前に仕込んでおけば、朝には美味しいコールドブリューが飲めるので、仕込むタイミングによってはデメリットを効率化できます。
また、ボトルは洗って繰り返し使えるため、継続的にコールドブリューコーヒーを楽しむことができランニングコストも抑えることができます。
コールドブリューの作り方
コールドブリュー専用ボトルと、お茶パックを使った作り方を紹介していきます。自宅で簡単に作れるのでぜひ試してみてくださいね。
専用ボトルを使った作り方
まずはコールドブリューの専用ボトルを使った作り方を紹介します。
準備するもの
- コールドブリュー用専用ボトル
- お好みのコーヒー豆: 60g
- 水:600ml
作り方の手順
- 専用ボトルのストレーナーにコーヒー粉60gを入れます
- ボトル内に600mlの水を淹れて、①で作った蓋+ストレーナーをセットします
- ボトルを軽く振ってコーヒー粉を馴染ませます
- 冷蔵庫にボトルを入れて待ちます(最低でも8時間は置く)
- 8時間経ってコーヒーの色味になっていたら完成
水とコーヒーの割合はお好みに合わせて調整してOKです。
抽出のコツがつかめていない場合は、1:10(コーヒ粉:水)もしくは1:15(コーヒ粉:水)の比率で作ると美味しく入れられます。
抽出時間も8時間~12時間が一般的ですが、抽出時間を調整することでお好みの濃さや風味を見つけてみても良いでしょう。
ちなみに抽出時間も長ければ良いというわけではありませんが、抽出時間をかけた方が豊かな風味と舐められ加奈口あたりが楽しめます。
お茶パックを使った作り方
お茶パックを使ったコールドブリューの作り方を紹介します。
準備するもの
- ピッチャー
- お茶パック
- お好みのコーヒー豆:80g
- 水: 800ml
作り方の手順
- お茶パックにコーヒー粉を入れ、しっかりと口を閉めます
- 水を注いだピッチャーに、コーヒーパックを浸します
- 容器を軽くかき混ぜ、コーヒーパックを完全に濡れるようにして馴染ませます
- 冷蔵庫にピッチャーを入れ、最低8時間置きます
- コーヒーの色味になっていたらコーヒーパックを取り出し完成です
お茶パック1袋に80gのコーヒー粉が入りきらない場合は、数個にわけても大丈夫です。
抽出時間は8時間~12時間が一般的ですが、長めに抽出することでお好みの濃さや風味を楽しむことができます。
また、コーヒーパックは長時間入れておくと雑味の原因にもなるため、抽出後は取り出すようにしましょう。
コールドブリューのアレンジレシピ
コールドブリューは抽出してブラックえ飲むのも美味しいですが、アレンジすることでデザート感覚でも楽しむことができます。
ここでは、コールドブリューを使ったアレンジレシピを5つ紹介します。
ミルクを入れる
コールドブリューコーヒーにお好みのミルクを加えると、ミルクならではの風味がプラスされまろやかな口当たりが楽しめます。
牛乳だけでなく、豆乳、アーモンドミルク、オートミルク、またはココナッツミルクなど、お好みのミルクを使ってカスタマイズしてみてください。
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お好みのシロップやソースを入れる
シンプルなコールドブリューにお気に入りのシロップを加えて、甘さと風味をプラスしましょう。
バニラ、ヘーゼルナッツ、キャラメルなど、様々なフレーバーのシロップやソースを試して、自分だけの特別なコーヒーを作ってみましょう。
シロップやソースは複数の種類を購入して、疲労度やその日の気分でかけるものをかえてみても良いでしょう。
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炭酸水で清涼感をプラス
コールドブリューコーヒーに炭酸水を注ぐと、爽やかで清涼感のある飲み物に変身します。
氷とともに炭酸水を加え、軽やかな仕上がりで暑い日にぴったりのリフレッシュメントになります。
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クリームを入れてデザート感覚
コールドブリューに濃厚なクリームを注ぐと、まるでデザートのような贅沢な味わいが楽しめます。
ホイップクリームやコンデンスミルクをトッピングして、コールドブリューをデザート感覚で楽しむのも良いかもしれませんね。
クリームにさらにナッツや砕いたチョコレートをのせると、少しリッチなコールドブリューが楽しめます。
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フルーツを入れてフレッシュに
新鮮なフルーツを加えることで、コールドブリューにフレッシュなアクセントを添えましょう。
イチゴ、ブルーベリー、またはシトラス系のフルーツなど、季節のフルーツを利用して彩りと風味を楽しんでみてください。
ちなみにですが、このフルーツ入りのコールドブリューは、夏季限定でカフェなどで販売されています。
まだまだ販売しているところは少ないですが、Instagramでもさまざまなフルーツで試している方、お店も多いので取り入れてみても面白いかもしれません。
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コールドブリューを作るのにおすすめのコーヒー豆
コールドブリューを作るのにおすすめのコーヒー豆を紹介します。
【TOKYO COFFEE】オーガニック コーヒー豆 ダッチブレンド
新鮮な自家焙煎のオーガニックコーヒーを販売する「TOKYO COFFEE」
基本的に化学肥料や農薬を使用せずに育てられたコーヒー豆を扱っているため、安心・安全・健康的にコーヒーを楽しみたい方にぴったりです。
ダッチブレンドは、浸水式(コーヒー豆を水に浸して抽出する方法)の水出しコーヒーに合うように作られているコーヒー豆です。
深いコクのある苦味と、ほのかな甘みを感じられるコールドブリューが楽しめます。
ブラックではもちろん、お好みでミルクやソースなどを加えてアレンジしてもOKです。
価格 | 2,142円(税込)※amazon参考 |
内容量 | 200g |
粉の販売 | 不可(豆の状態で販売) |
【自家焙煎コーヒーマウンテン】マンデリン
1999年に大阪府高槻にて開業された自家焙煎コーヒー専門店「コーヒーマウンテン」
コーヒー豆は高品質で新鮮なものだけを販売し、お店で焙煎するなど鮮度・品質にこだわっています。
オンライン購入でも注文後にコーヒー豆を焙煎するため、自宅で美味しいコールドブリューが楽しめます。
「マンデリン」は苦味とボディが強く、程よい甘みと酸味を感じられる味のため、コールドブリューにぴったりのコーヒー豆です。
価格 | 2,136円(税込)※amazon参考 |
内容量 | 300g |
粉の販売 | -(時期によっては粉の販売も可) |
【ヨシモトコーヒー】アイスブレンド200g
沖縄県で昭和61年に創業された自家焙煎コーヒー専門店「ヨシモトコーヒー」
コーヒー豆の特徴を引き出す焙煎方法かつ鮮度を大事にしているお店です。
今回紹介する「アイスブレンド」は、コールドブリューにぴったりのコーヒー豆で、深みのあるコクとフルーティーな風味が楽しめます。
パッケージは光を通さない素材を使用し、袋の中には酸素を入れない専用のバルブもついているため、自宅でも常にコーヒー豆の鮮度を保ったまま保存ができます。
毎日美味しいコールドブリューが飲みたいと、味にこだわりがある方にぴったりといえるでしょう。
価格 | 2,480円(税込)※amazon参考 |
内容量 | 200g |
粉の販売 | 不可 |
今回は、美味しいコールドブリューを入れるのに適したコーヒー豆を紹介しましたが、粉で購入したいと考えている方は、以下記事で紹介していますのでチェックしてみてくださいね。
コールドブリューがまずいと感じる原因
コールドブリューを作って飲んでみたものの、以下のようにまずいと感じた方も中に入ると思います。
- 自分が作ったコールドブリューがまずい
- 味が薄いように感じて美味しくない
ここでは、コールドブリューがまずいと感じる原因について解説していきます。
コーヒー豆の挽き目が合っていない
コールドブリューの味わいに大きな影響を与える一因は、コーヒー豆の挽き目です。
豆を細かく挽いた場合、過剰な抽出が起こり、苦味や雑味が強調される可能性があります。逆に、粗く挽いた場合には抽出が不足し、物足りない味わいになることがあります。
コールドブリューを入れるのに、おすすめの挽き目は”中挽き”です。
中挽きで入れることで水とコーヒー粉が調和し、酸味・コク・苦味のバランスが取れたコールドブリューが楽しめます。適切な挽き目を見極めて調整していくことで、よりバランスの取れたコールドブリューを楽しむことができるでしょう。
抽出時間が長いor短い
コールドブリューの抽出時間も重要な要素です。
抽出時間が長すぎると、コーヒーが過剰に抽出され、苦味や酸味が支配的になる可能性があります。
逆に、抽出時間が短すぎると、コーヒーの風味が十分に引き出されず、淡白な味わいになります。
適切な抽出時間を見つけるために、試行錯誤して調整することが重要です。
8〜12時間が一般的ですが、最初は抽出時間を8時間や10時間とかえていき、自分好みの味になる時間を見つけてみると良いでしょう。
コーヒー豆の品質が悪い
コーヒー豆の品質はコールドブリューの味わいに大きく影響を与えます。
新鮮で高品質なコーヒー豆を選ぶことが重要であり、古くなったり劣化したりしたコーヒー豆を使用すると、風味が欠如しまずい美味しくないと感じることがあります。
冷暗所で保管されたコーヒー豆や、焙または挽いてから時間が経っていないコーヒー豆・粉を使用しましょう。
暑い日はコールドブリューを楽しもう
今回はコールドブリューとは?の基礎知識を始め、魅力や作り方、アレンジレシピについても紹介しました。
コールドブリューは低温の水でじっくりと時間をかけて抽出するため、苦味や雑味が少ないまろやかなコーヒーが楽しめます。
そのため、アイスコーヒーの独特の苦味や味が苦手という方にコールドブリューはぴったりです。
ミルクや生クリーム、フルーツを加えたアレンジも可能なので、自分好みのコールドブリューを楽しんでみるのも面白いですよ。
夏場の暑い日は、すっきりと飲めるコールドブリューを楽しんでみてはいかがでしょうか。