コーヒー好きの方であれば、1日に複数杯飲むコーヒー。
飲みたい時に都度淹れるのも良いですが、在宅ワーク中や家事をやりながらとなると、なかなか難しく面倒なもの。
「コーヒーを保存できるポットがほしい」
「飲みたい時にすぐにコーヒーが飲めるようにしたい」
と考えている方も多いはず。
今回はそんな方のために、淹れたコーヒーを保存できるポットを5つご紹介していきます。
種類や選ぶ時に見るべきポイント、保存時の注意点についても解説しています。
購入の参考にはもちろん、ポットでコーヒーをより楽しむためのきっかけになれば嬉しいです。
コーヒー保存用ポットの種類
コーヒーを保存するポットは「ガラス製」「トライタン製」「ステンレス製」の3つの素材にわけられます。
それぞれ特長が異なるので、購入前に把握してご自分に合ったものを選びましょう。
ガラス製
ガラス製のコーヒーポットは価格も安価で、シンプルで美しい見た目のポットが多いです。
最大の特長は「直火や電子レンジで温め直しができる」点です。
そのため、コーヒーが冷めても温め直して淹れたてに近い温度でコーヒーが楽しめます。
温め直しができないガラス製のものもあれば、直火に対応できる耐熱ガラスもあるので、購入の際は素材の部分を確認しましょう。
ガラス製なので、扱いに注意しないと割れやすい点がデメリットです。
トライタン製
聞きなれない名称のトライタンですが、「ポリエステル樹脂」のことをいいます。
見た目はガラス製と同じですが、樹脂でつくられているので「落としても割れにくい」点が特長です。
重量も軽く作られているため、持ち運びしやすく非力な方でも扱いやすい点がポイントです。
保温性・保冷性が高くない点がデメリットです。
ステンレス製
見た目のデザインもおしゃれなものが多いステンレス製。
最大の特長は「保温性・保冷性が高い」点です。
そのため、コーヒーをポット内に保存して時間が経っても、いつでもできたての温度でコーヒーが味わえます。
丈夫にできているので割れる心配もなく、長く愛用することができます。
価格が高い点がデメリットです。
コーヒー保存用ポットを選ぶ時に見るべきポイント
コーヒーの保存に適したポットを選ぶ時は「サイズ」「機能」「お手入れのしやすさ」をチェックすることをおすすめします。
具体的にどんな点を見ていけば良いかポイントを解説していきます。
サイズ
コーヒー保存用のポットを選ぶ際は、まず「サイズ」をチェックしましょう。「使用用途」や「1日に飲む杯数」で選ぶと最適です。
- 1人暮らしで1日に1~2杯程度なら“300ml前後”
- 2人~3人で飲む場合は“500ml~700ml”
- 大人数で使用したい場合は“1L以上”
もしものためを思って、保存できる量が多くなっても良いように大きめのコーヒーポットを選びがちです。
しかし、大きめのポットに少量のコーヒーを保存すると、保温等が効きにくくなり、香りや味も落ちてしまいます。
必要な量に適したサイズのポットを選ぶようにしましょう。
安全性
ここでいう安全性とは、コーヒー保存用のポットに「ロック機能」「レバー機能」がついているかということです。
ガラス製やトライタン製は中がみえるので問題ないですが、中が見えないステンレス製は勢いよくコーヒーが出る場合もあります。
ロック機能(レバー機能)がついたものを選ぶことをおすすめします。
残量を把握していない状態で勢いよくポットを傾けてしまうと、火傷をする恐れもあるため、ロック機能(レバー機能)がついた保存ポットを選ぶと良いでしょう。
お手入れのしやすさ
コーヒーをポットに保存すると、着色汚れがつきやすくなります。
そのため、洗いやすいなどお手入れが簡単にできるポットに注目してみると良いでしょう。
口径サイズが7~8cm以上だと、ポット内に手を入れて洗うことができます。
しっかり洗うことで着色汚れを落とし、ポット内を清潔に保つことができ、コーヒー本来の香りや味を維持することにもつながります。
おすすめのコーヒー保存用ポット6選
おすすめのコーヒー保存用ポットを「ガラス製」「トライタン製」「ステンレス製」にわけて、全部で6つご紹介していきます。
ガラス製
ガラス製では、下記2点を満たしたコーヒー用保存ポットを2つご紹介します。
- 少人数でシェア
- 温め直しができる
Kalita(カリタ)【コーヒーサーバー300】
シンプルながらもポットの形をしたおしゃれなデザインのガラス製コーヒーポット。
耐熱ガラスのため、保存して冷めたコーヒーを温め直すことが可能です。
ポットに目盛りが印字されているので、必要な杯数を一目で確認できます。
口径も広いのでお手入れのしやすさもバッチリです。
最大で450mlまでコーヒーを保存できるので「1~2人など少人数でコーヒーを楽しみたい」という方におすすめです。
サイズ | 幅9.7cm×奥行12.5cm×高さ13.2cm |
素材 | 耐熱ガラス製 |
容量 | 450ml |
電子レンジ | 〇 |
直火 | × |
食器洗機 | – |
HARIO(ハリオ)【V60 レンジサーバー600 XGS-60TB】
個性的なデザインが特長のハリオのガラス製コーヒーポット。
ポット本体とフタの部分は耐熱ガラスのため、フタをしたまま電子レンジで温め直しができ、吹きこぼれの心配が不要です。
また、フタの部分にパッキンがついているので、誤って倒したりしてもこぼれる心配がない安心設計です。
サイズも「360ml」「600ml」「800ml」から選択可能で、使用用途や人数、1日に飲む量でピッタリのサイズが選べます。
「ガラス製でどのコーヒーポットにするか迷っている」という方におすすめです。
サイズ | 幅12.7cm×奥行12.7cm×高さ15.2cm(600mlポットのサイズです) |
素材 | 耐熱ガラス製 |
容量 | 360ml・600ml・800ml |
電子レンジ | 〇 |
直火 | × |
食器洗機 | 〇 |
トライタン製
トライタン製では、下記を満たしたコーヒー用保存ポットを2つご紹介します。
- 直接ドリップしてそのまま保存可
- 割れにくい、液漏れしにくい
曙産業【コーヒーサーバー ストロン 400 2WAY】
プラスチック総合メーカー、曙産業のトライタン製のコーヒーポット。
特長は「ドリップコーヒー・水出しコーヒー兼用」な点です。
そのため、通年使用できるだけでなく、季節に応じてホット・アイスを飲み分ける方にはピッタリのコーヒー保存用のポットです。
フタがついているので、水出しコーヒーはそのまま冷蔵庫で保存することも可能です。
付属のドリッパーはペーパーレスで、水出し・ドリップのどちらも抽出できます。
注ぎ口も注ぎやすく、液垂れしにくいので注いだあとにテーブルなどを汚す心配もありません。
「通年使用できてホット・アイスが使い分けられるコーヒーポットがほしい」という方におすすめです。
サイズ | 幅14.1cm×奥行10.7cm×高さ18.4cm |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂 |
容量 | 400ml |
電子レンジ | 〇 |
直火 | × |
食器洗機 | 〇 |
下村企販【珈琲考具 日本製 コーヒーサーバー 燕三条 42882】
1874年創業で、生活雑貨の企画・販売を行っている下村企販のコーヒーポット。
8.5cm以上のドリッパーをのせて、直接コーヒーをドリップ+保存することが可能です。
- 軽量で扱いやすい
- 最大400mlの目盛り付
- 電子レンジや食洗機に対応(耐熱温度110℃)
- 口径8.5cmで洗いやすい
- 注いだあとに垂れにくい注ぎ口
コーヒーポットとしての基本機能も十分備わっている点もポイントです。
「軽量で割れにくく、扱いやすいコーヒーポットを探している」という方におすすめです。
サイズ | 幅14.2cm×奥行10.7cm×高さ10.5cm |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂 |
容量 | 400ml |
電子レンジ | 〇 |
直火 | × |
食器洗機 | 〇 |
ステンレス製
ステンレス製では、下記を満たしたコーヒー用保存ポットを2つご紹介します。
- 真空断熱構造
- おしゃれなデザイン
HARIO(ハリオ)【V60 保温ステンレスサーバー VHS-60B】
コーヒー器具の開発・製造・販売で有名なハリオのステンレス製のコーヒー保存ポットです。
最大の特長は「ポットの上にドリッパーをのせて、コーヒーの抽出+保存」ができる点です。そのため、コーヒーを移し替える手間がありません。
直接ドリップに加えて真空断熱構造なので、保温力が高くいつでも出来立ての温度のコーヒーが味わえます。
また、フタ部分にシリコンゴムがついているので漏れにくい点もポイントです。デザインもおしゃれなので、お部屋やキッチンインテリアとしても馴染みやすいです。
「保温力が高くおしゃれなポットがほしい」という方におすすめです。
サイズ | 幅16.4cm×奥行13.2cm×高さ16.2cm |
素材 | ステンレス |
容量 | 550ml |
真空断熱構造 | 〇 |
密封度 | 〇 |
象印【ステンレスポット 1L SH-HC10-AD】
魔法瓶で有名な象印のコーヒー保存ポット。シンプルながらも落ち着きのあるネイビー色がおしゃれと人気を集めています。
最大の特長は「ステンレス真空二重魔法瓶で保温力・保冷力が高い」点です。
そのため、ホットコーヒーはもちろんアイスコーヒーも保存可能で通年使用できます。
レバー式を採用しているので、ワンタッチで手軽にコーヒーを注げるだけでなく、こぼれにくく安全性も高いのがポイントです。
「保温力・保冷力が高く、通年使えるコーヒーポットがほしい」という方におすすめです。
サイズ | 幅13.0cm×奥行16.5cm×高さ20.0cm |
素材 | ステンレス |
容量 | 1L |
真空断熱構造 | 〇 |
密封度 | 〇 |
コーヒーをポットで保存する際の注意点
コーヒーはデリケートな食材でもあるため、ポットで保存する際には注意点がありますのでご紹介します。
コーヒーは淹れた瞬間に酸化が始まる
コーヒーは、「光」「空気」「温度」によって酸化していきます。
そのため、コーヒーを淹れて保存をしっかり行っても酸化が進んでいき、香りや味が落ちていきます。
特に温度が高いお湯でコーヒーを淹れるホットコーヒーは、水出しやアイスコーヒーに比べると熱で酸化が急速に進みます。
ホットコーヒーをポットで保存する場合は、なるべく早めに飲むようにしましょう。
保存期間の目安を把握しておく
水出しやアイスコーヒーをポットで保存した場合は24時間以内に飲みきる。(ポットで冷蔵保存する場合は2~3日保存可)
ホットコーヒーの場合は、香りや味を守るなら30分以内、気にしない場合は数時間以内に飲むようにしましょう。
というのも、ホットコーヒーの場合は、どうしても温度が高いので急速に味や香りが落ちていき、時間が経つと苦味や雑味を強く感じることがあります。
味を重視する場合は、ポット内に保存しているといえど早めに飲むことをおすすめします。
季節のもよりますが、アイス、ホット問わずコーヒーの味や香りに違和感を抱いたら、飲まないようにしましょう。
保存用ポットで温かいコーヒーを楽しもう
今回は、コーヒーを保存するポットの「種類」「選ぶ時に見るべきポイント」「おすすめのポット5つ」「ポットで保存する際の注意点」について解説してきました。
コーヒーをポットで保存すると、飲みたい時にすぐに飲めて家事の休憩や在宅ワーク時に非常に重宝します。
しかし、「ガラス製」「トライタン製」「ステンレス製」など種類やメーカーにより特長も様々なので、特長を理解した上でご自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
また、コーヒーは酸化しやすいデリケートな食材です。
特にホットコーヒーは熱で酸化が進みやすいので、ホットで保存する場合はなるべく早めに飲むようにしましょう。
ぜひ、この機会にコーヒー保存用のポットで、いつでも手軽にコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?