カフェインを気にしている方でも、簡単・手軽に美味しいコーヒーが飲めるインスタントのカフェインレスコーヒー。
健康ブームでカフェインレスが注目を浴びていますが、最近では商品も増えていて以下のように感じている方も多いと思います。
- 美味しいカフェインレスのインスタントコーヒーが知りたい
- 種類が多くて、なにを見て選べばいいのかわからない
今回はそんな方のために、美味しいと評判のインスタントカフェインレスコーヒーを10商品と、選ぶときに見るべきポイントをまとめました。
ノンカフェインとの違いや、インスタントのカフェインレスコーヒーがおすすめな方についても簡単にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
カフェインレスコーヒーとは?
カフェインレスコーヒーとは、カフェインを90%以上除去したコーヒーのことを指します。
最近は97%や99%カットしたカフェインレスコーヒーも販売されていますが、カフェインレスコーヒーはカフェインがまったく入っていないわけではないので注意しましょう。
デカフェとの違いは?
デカフェは英語の「decaffeinated(略語にすると「decaf(ディーキャフ)」から来ており、「カフェインを除去した」という意味があります。
その意味の通り、デカフェは本来カフェインを含んでいる飲料・食材からカフェインを取り除いたものを指します。
よく「カフェインレスコーヒー=デカフェ」と表記されることが多いですが、カフェインレスは”カフェインの含有量が少ないコーヒー”、デカフェは”カフェインを含んだ食材などからカフェインを除去したコーヒー”と若干の違いがあります。
デカフェもカフェインを完全に除去しているわけではなく、微量に含まれているので飲み過ぎには注意しましょう。
ノンカフェインとの違いは?
カフェインレスとよく比較対象になるノンカフェインは、その名のとおり原料に全くカフェインが含まれていない飲み物のことを指します。
麦茶やハーブティーなどがノンカフェインに該当します。カフェインが少量でも気になる方は、カフェインレスではなくノンカフェインの飲みものを選びましょう。
インスタントカフェインレスコーヒーを選ぶときに見るべきポイント
インスタントカフェインレスコーヒーを買うときに見るべきポイントを解説していきます。
粉の製法で選ぶ
カフェインレスのインスタントコーヒーは「フリーズドライ製法」「スプレードライ製法」で作られていることが多いです。ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。
フリーズドライ製法
「フリーズドライ製法」は、濃縮したコーヒー液を零下40度前後の低温で凍結させ、高度の真空状態で乾燥させる製法です。「凍結乾燥法」と呼ばれることもあります。
熱を使わずにコーヒー液を急速冷凍後粉末にしているため、コーヒーの風味や味を逃しにくいことが特徴です。そのため、インスタントでも本格的なカフェインレスコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
スプレードライ製法
「スプレードライ製法」は、抽出されたコーヒー液を霧状に噴霧させ水分を蒸発させる製法です。「高温噴霧乾燥法」と呼ばれることもあります。
熱で水分を飛ばして粉末状にしているため、粒子が細かくお湯や温めたミルクだけでなく、冷たい水やミルクでも溶けやすくなっています。
そのため、インスタントコーヒーを飲むときにミルクを足す方、夏場はアイスコーヒーを楽しみたいという方におすすめです。
パッケージのタイプで選ぶ
カフェインレスインスタントコーヒーのパッケージは「瓶タイプ」「スティックタイプ」にわけられます。コーヒーの好みやライフスタイルに合ったパッケージを選ぶと良いでしょう。
瓶タイプ
「瓶タイプ」はその名のとおり、瓶にコーヒー粉がたっぷりと詰め込まれています。
適量はありますが、自分でコーヒー粉の量を調整できるので、好みの濃さでコーヒーを作ることができます。
メーカーにもよりますが、1杯あたり5円~15円と安いのもメリットです。
しかし、開けた瞬間に酸素に触れ、瓶は光も通すため、風味や味が劣化しやすい点がデメリットです。
開封後はなるべく早めに飲み切ると良いでしょう。
「自宅で毎日コーヒーを飲む」「安い・コスパを重視する」という方は瓶タイプがおすすめです。
スティックタイプ
「スティックタイプ」は、1杯分の粉末が個包装されている飲み切りタイプとなっています。
計量不要なので、開封してサッと入れることができます。
個包装なので開けるまで酸素に触れないかつ、光を通さない包装が使われていることが多いため、鮮度を落とさない点もメリットです。
しかし、一杯あたり30円~50円と瓶タイプよりも一杯の値段が高い点がデメリット。
カフェインレスは加工工程が通常のインスタントコーヒーよりも多いため、価格も高く一杯あたりの値段はメーカーによってはもう少し高くなる場合もあります。
「職場や外でもコーヒーを飲む」「手軽にサッとコーヒーを淹れたい」という方はスティックタイプがおすすめです。
オーガニックで選ぶ
より安全なカフェインレスコーヒーが飲みたいという方は、オーガニックの表記があるものを選ぶと良いでしょう。
オーガニックのカフェインレスコーヒーは化学肥料や農薬を使わずに栽培されています。
カフェインを除去する工程でも化学薬品を使用しないケースが多いため、不安な方はオーガニック表記のあるカフェインレスコーヒーを選びましょう。
ちなみに「カフェインレスは除去の際に薬品を使っていて危険」と見かけることがありますが、この工程は1900年代にドイツで開発された除去法が要因です。
日本では化学薬品を使ったカフェインレスコーヒーの輸入は規制が入るうえに、化学薬品を使ったカフェイン除去はNGとされているため、安心してカフェインレスコーヒーを飲んで大丈夫です。
美味しいと評判のインスタントカフェインレスコーヒー10選
美味しいと評判のインスタントカフェインレスコーヒーを10商品紹介していきます。
【マウントハーゲン】オーガニック フェアトレード
ヨーロッパではオーガニックコーヒーのリーディングカンパニーとして知られる「マウントハーゲン」
化学肥料などの薬品を使用せず、コーヒー豆に適した気候と土壌で作られたコーヒーチェリーを手作業で収穫して、鮮度を守り安全性の高い製法で作られています。
苦味・酸味のバランスが良く飲みやすいと評判で、カフェインレスのインスタントコーヒーではランキング上位に入るほどの人気っぷりです。
カフェインが99.7%除去されているため、カフェインの含有量が少ない点もポイント。
「インスタントでどのカフェインレスコーヒーにするか迷っている」という方におすすめしたい商品です。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | フリーズドライ製法 |
内容量 | 100g |
カフェイン除去率 | 99.7% |
オーガニック | 〇 |
【INIC coffee】ナイトアロマ
可愛らしいおしゃれなパッケージで人気の「INICcoffee」
インスタントのコーヒーやコーヒーギフトでは必ず名前があがるほどです。
独自の技術で微顆粒パウダーに加工することで、カフェインレスでもドリップコーヒーのようなコクと深み、まろやかな口あたりといった本格的なコーヒーを楽しむことができます。
カフェインを99.85%除去し、不要な着色料・香料・合成添加物は一切使用していないため安心してコーヒーが楽しめます。商品に「妊婦さんも安心」と記載があるため、妊娠中でコーヒーを我慢している方にもぴったりです。
「カフェインレスでも美味しいコーヒーが飲みたい」「妊娠中でも安全なカフェインコーヒーを探している」という方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | スプレードライ製法 |
内容量 | 55g |
カフェイン除去率 | 99.85% |
オーガニック | – |
【AGF】ブレンディ やすらぎのカフェインレス
マキシムやブレンディなど、インスタントコーヒーといえば必ずランキングに入っている「AGF」TVCMも放映されており、老若男女問わず支持されているコーヒーメーカーです。
カフェイン除去率は93%ですが溶剤を一切使用せずに作られているため、コーヒー本来のコクや香りも楽しむことができます。
スプレードライ製法にひと手間加えたAGF独自の「アグロマート製法」で粉末にされているため、冷たい水やミルクでも溶けやすい点もポイントです。
「季節に応じてアイス・ホットのコーヒーを飲み分けたい」という方におすすめです。
包装タイプ | スティックタイプ |
粉の製法 | スプレードライ製法 |
内容量 | 2g×32本 |
カフェイン除去率 | 93.0% |
オーガニック | – |
【UCC】おいしいカフェインレスコーヒー
カプセル式のコーヒーメーカーや上島珈琲でお馴染みの「UCC」
カフェインレスのインスタントコーヒーは、濃厚で強いコクを感じられて美味しいと評判です。
妊娠中・授乳中の方にも支持されており「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2022」で、カフェインレスコーヒー部門1位に選ばれた確かな実績をもっています。
口コミでも「味が普通のコーヒーとかわらない」「ホッとする味で夜就寝時に重宝している」など高評です。カフェインレスインスタントコーヒーの中でも価格が安いため、コスパを求める方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | フリーズドライ製法 |
内容量 | 45g |
カフェイン除去率 | 90.0% |
オーガニック | – |
【INIC coffee】ナイトアロマ + 葉酸
プレゼントやギフト、女性から人気を集める「INICcoffee」
ナイトアロマの瓶タイプは、この記事でも紹介していますが、こちらはスティックタイプ+葉酸が入った妊娠中・授乳中に嬉しいカフェインレスコーヒーです。
ちなみに葉酸とは、細胞の生産や再生を助ける成分のため身体の発育に役立ちます。
そのため、妊娠前/妊娠中に摂取することで、お腹の赤ちゃんの脳や脊髄(せきずい)の発達を助けるといわれています。授乳中に摂取すると母乳が出やすくなるともいわれています。
※参考元:「『アカチャンホンポ』荻田和秀先生監修 妊活中から必要!?妊婦に必須の栄養素」より
ナイトアロマ+葉酸では、不足しがちな葉酸もほうれん草2束分摂取しながらも、ドリップしたような美味しいコーヒーが楽しめます。カフェイン除去率99.85%なので安心して飲むことができます。
「妊娠中・授乳中に飲めるカフェインレスコーヒーを探している」「コーヒーも飲みたいけど、赤ちゃんのために栄養も摂取したい」という方におすすめです。
※amazon等で人気商品のため数に限りがあります
包装タイプ | スティックタイプ |
粉の製法 | スプレードライ製法 |
内容量 | 4g×3本 |
カフェイン除去率 | 99.85% |
オーガニック | – |
【クライス】カフェインカットのおいしいコーヒー
1965年ドイツでドイチェ・エクストラクト・カフェ(DEK)社が設立され、誕生したコーヒーが「クライス」
「最高級のインスタントコーヒーを皆様に」をコンセプトに、妊婦さんや授乳中の方、カフェイン摂取を控えている方に作られたカフェインレスコーヒーが「カフェインカットの美味しいコーヒー」です。
カフェイン除去率は99.7%で、化学薬品は使用せずに作られています。味は少し強めの酸味とコク・苦味、まろやかな口あたりが楽しめます。
「とにかくカフェイン除去率が高いインスタントコーヒーを探している」という方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | フリーズドライ製法 |
内容量 | 100g |
カフェイン除去率 | 99.7% |
オーガニック | – |
【キーコーヒー】インスタントコーヒー カフェインレス
コーヒーの総合企業として有名な「キーコーヒー」が製造・販売するインスタントタイプのカフェインレスコーヒー。
苦味やコクがそこまで強くないため、あっさりとしたカフェインレスコーヒーが楽しめます。
スプレードライ製法なので、冷たい水やミルクにも溶けるのでコーヒーだけでなく、アイスカフェオレを飲みたいという方にもぴったりです。
味の濃さも調整しやすいため、カフェインレスコーヒーを自分好みの濃さで味わいたいという方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | スプレードライ製法 |
内容量 | 50g |
カフェイン除去率 | 90.0%以上 |
オーガニック | – |
【オーガニックマウンテン】カフェインレス有機インスタントコーヒー
「オーガニックマウンテン」は、1914年にコロンビア北部サンタマルでバナナ農園としてスタートしたダーボン社のコーヒーブランドです。
バナナやコーヒーを有機農法に切り換え、1990年に有機認証を取得。そのため、100%有機栽培のアラビカ種生豆を使用した高品質なカフェインレスのインスタントコーヒーとなっています。
味はヘビーではない程度の酸味、程よい苦味とコクが楽しめます。
甘みはないため、甘くないコーヒーが好きな方にぴったりですが、ミルクや砂糖といった甘みを足して、アレンジして楽しむことも可能です。
「安全で美味しいカフェインレスコーヒーが飲みたい」「甘みがないカフェインレスコーヒーを楽しみたい」という方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | フリーズドライ製法 |
内容量 | 100g |
カフェイン除去率 | 99.7%以上 |
オーガニック | 〇 |
【24 Organic Days】インスタント コーヒー オーガニック
「24 Organic Days」は、世界中の厳選されたオーガニックブランドを扱う株式会社おもちゃ箱が開発したコーヒーブランドです。
オーガニック の手摘みされた極上の高地栽培アラビカ種コーヒー豆が使用されています。
味は苦味が抑えられ、程よいコクとあっさりとした酸味を楽しむことができます。苦味があるコーヒーが苦手という方にはぴったりのカフェインレスコーヒーです。
99.7%のカフェインが除去されていて、オーガニック認証を取得しているため、安全面もばっちりです。
フリーズドライ製法ですが冷たい水やミルクにも溶けるため、カフェインレスでアイスコーヒー、アイスカフェオレを楽しみたい方にも◎
「日本企業のカフェインレスコーヒーが安心できる」「オーガニックははずせない」という方におすすめです。
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | フリーズドライ製法 |
内容量 | 100g |
カフェイン除去率 | 99.7%以上 |
オーガニック | 〇 |
【業務スーパー】カフェインレスコーヒー
大容量で安いと、いまでも人気を集めている「業務スーパー」が開発・販売しているカフェインレスコーヒーです。
可愛らしいイラストが印象のおしゃれなパッケージ。酸味と苦味が調和した味を楽しむことができます。
価格は448円(税込:483円)と安いため、とにかくコスパを重視したい方にぴったりといえるでしょう。
※価格は2023年11月に調査時点のものです
※地域や時期、お店のキャンペーンによって価格が変動していることがあります
「業務スーパーでよく買い物をするのでついで買いしたい」「安い・コスパを求めたい」という方におすすめです。
業務スーパーURL | https://www.gyomusuper.jp/p/ |
包装タイプ | 瓶タイプ |
粉の製法 | スプレードライ製法 |
内容量 | 100g |
カフェイン除去率 | 記載なし |
オーガニック | – |
インスタントカフェインレスコーヒーはこんな方におすすめ
インスタントのカフェインレスコーヒーは、以下の生活スタイルの方に特におすすめです。
手軽にカフェインレスコーヒーを楽しみたい方
カフェインレスコーヒーを飲みたいといっても、準備や淹れる手間がかかるとストレスにもなります。
しかし、インスタントタイプであれば手軽にサッとコーヒーを淹れることができます。
朝や夜がなにかとバタバタする方、家事や育児で忙しい方、妊娠中でそこまで動けないという方でも負担なく、手軽にカフェインレスコーヒーを楽しむことができます。
コーヒーを飲むと眠れなくなる方
朝や昼間にコーヒーを飲むと眠れなくなるという方にもカフェインレスコーヒーはおすすめです。
体質や体調、個人差もありますが、体内のカフェイン濃度が半減するまでに2時間から8時間かかるといわれています。
参考元:「『 NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター』カフェインと睡眠」より
夕方以降にコーヒーを飲んでしまうと、寝るときにカフェインが残っていて眠れない状態に陥ります。
しかし、カフェインレスコーヒーであればカフェインの含有量が限りなく少ないため、睡眠に影響与えることは少ないといえるでしょう。
また、夜はゆっくりと休みたい方が多いと思います。インスタントであればお湯や水があればサッと作れるので、時間をかけずにコーヒーを飲むことができます。
妊娠中・授乳中の方
カフェインの摂取量に制限がある妊娠中・授乳中の方にもカフェインレスコーヒーはおすすめです。妊娠中・授乳中の方のカフェイン量は200mg(コーヒーカップで3杯まで、マグカップでは2杯まで程度)といわれています。
参考元:「『農林水産省』カフェインの過剰摂取について」より
そのため、カフェインの含有量が少ないカフェインレスはぴったりといえるでしょう。
また、妊娠中の際はうまく動けないことも多く、授乳中の際は赤ちゃんが優先になるのでなかなか飲み物・食べ物を作る時間がありません。
しかし、インスタントタイプのカフェインレスコーヒーであれば、淹れる手間や時間をかけずにサッと作れるのでよりおすすめといえるでしょう。
カフェイン量が気になる方は「ノンカフェイン」を
ここまでカフェインレスはカフェイン含有量が少ないコーヒーと解説いたしました。
商品の中には含有量が0.3%前後のものもありますが、それでも「カフェインの量が気になる…」「少量でも摂りたくない…」という方もいると思います。
完全な脱カフェインを行うなら「ノンカフェイン」のコーヒーを選びましょう。
以下はライ麦・チコリ・麦芽などの有機穀物を使用したノンカフェインのコーヒー風飲料(穀物コーヒー)です。使用されているのは穀物ですが、コーヒーに近い味を楽しめます。
有機栽培のため安全性もばっちりです。スプレードライ製法のため、お湯はもちろん冷たい水やミルク、豆乳でいれても美味しいコーヒーが楽しめます。
インスタントのカフェインレスコーヒーでコーヒーライフを楽しもう
今回は、美味しいと評判のインスタントカフェインレスコーヒー10商品を紹介しました。
カフェインレスコーヒーは、カフェイン除去率が90%以上とカフェインの含有量が少ないコーヒーを指します。
いまはカフェインレスコーヒーの中には99%以上カフェインを除去しているものもあり、カフェインを摂れない方、妊娠中・授乳中の方でもコーヒーを楽しめるカフェインレス商品が販売されています。
「コーヒーが好きだけどカフェインの含有量が気になる…」と我慢すると逆にストレスを溜め込む原因にもなります。この記事を参考に、自分に合うインスタントのカフェインレスコーヒーを探して、コーヒーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。