コーヒーミルの中でもコーヒー粉を均一に挽けて、より美味しいコーヒーが淹れられる「コニカル式」と「コーン式」
しかし、以下のようなことを疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
- コニカル式とコーン式って違いがあるの?
- そもそもコニカル式もコーン式も聞いたことある程度の知識…
そんな疑問に答えるために、この記事では「コニカル式」と「コーン式」の基礎知識はもちろん、違いについても詳しく解説していきます。
おすすめのコーヒーミルも紹介していますので、購入も検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。
この記事を読むことで、コニカル式とコーン式のコーヒーミルの違いを詳細に理解でき、自分に合ったコーヒーミルを見つける手助けになるでしょう。
コニカル式とコーン式の基礎知識
出典:「小泉成器株式会社 コーヒーグラインダーKKM-0400」より
まずは「コニカル式」と「コーン式」について理解を深めましょう。
コニカル式とは?
コニカル式は、円錐形状の刃をもつコーヒーミルを指します。
回転する円錐状の刃と、固定されている刃の間にコーヒー豆を通して、粉砕しながら豆を挽いていきます。
コニカル式はプロペラ式や臼式に比べると、微細な挽き調整と均一性の高いコーヒー豆が挽けるため、業務用で使用されるケースが多くありました。
しかし、最近では手動・電動問わず、家庭用のコーヒーミルでもコニカル式が採用されており、コーヒー愛好家から注目を集めています。
コーン式とは?
コーン式も円錐形状の刃をもつコーヒーミルです。
コーン式は平らで尖った円錐形状なのに対し、コニカル式は丸く尖った円錐形状をしています。
同じ円錐でも多少形状に違いがあります。
コニカル式とコーン式の違い
「コニカル式」も「コーン式」も円錐形状のコーヒーミルという点では同じです。
そのため「コニカル式=コーン式」と記載されることも多く、間違いではないといえます。
しかし、性能や味・香りなどを細かく掘り下げてみると、多少の違いが見受けられます。
ここでは、コニカル式とコーン式の違いを以下4つにわけて、それぞれ解説していきます。
- 性能
- 味や香り
- 挽き目調整
- お手入れのしやすさ
性能の違い
コニカル式とコーン式の性能の違いは「挽き目」と「回転速度」です。
コニカル式は挽き目の均一性が高く、ミルを低速回転させてコーヒー豆を挽くのに対し、コーン式は挽き目の調整範囲が比較的広く、ミルを高速回転させながらコーヒー豆を挽きます。
コーヒー粉の均一性を重視するなら「コニカル式」、挽き目の調整範囲を気にするなら「コーン式」といえるでしょう。
とはいえ、コニカル式もコーン式も同じ種類と認識されていることから、購入するコーヒーミルやメーカーによっては、挽き目調整範囲の広さと均一性の高さ両方を兼ね揃えていることもあります。
味や香りの違い
コニカル式で挽いたコーヒー豆と、コーン式で挽いたコーヒー豆とでは、それぞれのミルの性能により微妙に味と香りが異なります。
コニカル式は挽き目を均一に挽けて、かつ低速回転でコーヒー豆を挽きます。そのため、摩擦熱も加わりにくく、味のバランスが良く香り高いコーヒーを淹れることができます。
一方でコーン式は挽き目を細かく調整できるので、コーヒー豆の種類に応じて味わいを最大限に引き出すコーヒー粉が挽けます。
しかし、ミル刃を高速回転させてコーヒー豆を挽くため、あまり時間をかけて豆を挽くと摩擦熱が加わりやすく、風味が落ちるという使用時の難易度が高い傾向にあります。
性能をどこを重視するかで難易度や、コーヒーの味や香りが少し変わる可能性があることを覚えておきましょう。
挽き目調整の違い
コニカル式とコーン式は挽き目調整範囲の細かさに多少の違いがあります。
コニカル式は挽き目の調整の目盛りが大きい傾向にあるため、コーヒーの”抽出方法”に合わせて挽き目を調整できます。
そのため、自分が好きなコーヒー豆で抽出方法も同じという方はコニカル式が適しているといえます。
一方でコーン式はコニカル式よりも挽き目の調整範囲が広い傾向にあるため、微調整がしやすく豆の種類や抽出方法に柔軟に対応できます。
そのため、自分の気分によってコーヒー豆の種類や抽出方法を変えるという方はコーン式が適しているといえます。
とはいえ、最近はコニカル式でも挽き目の調整範囲が細かいタイプも販売されているため、購入の際に必ずチェックしましょう。
お手入れのしやすさ
コニカル式とコーン式は内部構造の微妙な違いにより、お手入れのしやすさにも違いがあります。
コニカル式は内部構造が複雑なため、お手入れがしにくい傾向にあります。
また、コーヒーの微粉が詰まりやすいため、適切な手入れと定期的な掃除が必要です。
対照的にコーン式はシンプルな内部構造のため、お手入れが比較的しやすい傾向にあります。
コニカル式の方が定期的にお手入れが必要なため、長期に渡って使用できるだけでなく、常に安定してコーヒーの美味しさを維持できます。
コーン式も耐久力は高いため、お手入れの手間をかけずに長く使いたい方に適しています。
コニカル式とコーン式は同じ種類ですが、微妙に違いがあるため、コーヒーを淹れる際に自分がなにを重視するのかを明確にしてコーヒーミルを購入しましょう。
コーン式でおすすめのコーヒーミル3選
コーン式でおすすめのコーヒーミルを3商品紹介していきます。
CIRCLE JOY【手動コーヒーミル】
ワインアクセサリーやキッチン用品、コーヒー器具を販売するCIRCLE JOYの手動タイプのコーン式コーヒーミルです。
特徴はCNCステンレス鋼の鋭いミル刃で設計されていることです。
そのため手動タイプなのに、簡単かつスピーディにコーヒー豆を均一に挽くことができます。
工具なしでコーヒーミルを分解できるので、お手入れも簡単に行えます。
取っ手部分は取り外しが可能なため、自宅使いだけでなく、アウトドアや職場に持ち運んで使うことも可能です。
コーン式で手動タイプのコーヒーミルがほしいという方におすすめです。
価格 | 4,999円(税込) ※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 15.8cm×5cm×15.8cm
※幅は取っ手を入れた長さです |
粉受けの容量 | 26g |
挽き目調整の段階 | 35段階 |
BelleLife (ベルライフ) 【コーン式コーヒーグラインダー】
家電製品や美容製品などを製造・販売するBelleLifeのコーン式コーヒーグラインダー(電動)です。
特徴は51段階と細かい挽き目調整が可能なことです。
そのため、ドリップコーヒーだけでなく、エスプレッソやフレンチプレスなど、自分好みのコーヒー豆はもちろんどの抽出方法にも対応できます。
電動ミルは機械に苦手意識を持つ方は操作面が不安になる方もいますが、タッチパネル式の簡単操作で誰でも簡単にコーヒー豆が挽けます。
他にも挽き時間を設定できるタイマー機能や、コーヒー豆の飛び散りを防ぐ静電気除去機能など、使いやすさを重視した機能が備わっています。
使いやすいコーン式の電動コーヒーミルを探している方にはぴったりといえるでしょう。
価格 | 11,989円(税込) ※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 13.0cm×19.2cm×34.7cm |
粉受けの容量 | 150g |
挽き目調整の段階 | 51段階 |
siroca(シロカ)【コーン式全自動コーヒーメーカー SC-C112】
キッチン家電や生活家電を製造・販売するsirocaのコーン式全自動コーヒーメーカー「SC-C112」
特徴はコーヒー豆を挽くところから抽出までを全自動で行ってくれることです。操作も簡単で必要な杯数と挽き時間を設定してボタンを押すだけです。タイマー予約も可能なので、飲みたい時間に合わせてコーヒーを準備できます。
コーヒーの挽き目調整も粗挽きから細挽きまで無段階調整が可能なので、コーヒー豆の種類や自分の好みに合わせてコーヒー豆が挽けます。
プロが淹れたようなコーヒーを手間なく簡単に作りたいという方、家族複数人のコーヒーを毎朝準備するなど忙しい方におすすめです。
価格 | 19,800円(税込) ※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 16.0cm×27.0cm×39.0cm |
一度に抽出できる杯数 | 4杯 |
挽き目調整の段階 | 無段階 |
コニカル式でおすすめのコーヒーミル3選
コニカル式でおすすめのコーヒーミルを3商品紹介していきます。
TIMEMORE(タイムモア)【手動コーヒーミル C2】
コーヒー器具やコーヒーグッズを製造・販売するTIMEMOREの手動タイプのコニカル式コーヒーミル「C2」
特徴は切れ味の良いステンレス刃で、スムーズかつ均一にコーヒー豆が挽けることです。
挽き目調整も36段階もあるため、お好みの粗さや抽出方法に合わせてコーヒー粉を準備できます。
軽量設計のためアウトドアや旅行先など、荷物になることなく持ち運べる点もポイントです。
デザインもスタイリッシュな白、マットな黒と複数あるので、自宅の家具やアウトドア用品に合う配色を選ぶこともできます。
性能とデザインの両方を満たすコニカル式コーヒーミルがほしい方におすすめです。
価格 | 9,980円(税込)
※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(直径×高さ) | 5.2cm×14.7cm |
粉受けの容量 | 30g |
挽き目調整の段階 | 36段階 |
KINGrinder【手挽きコーヒーミル K4】
2020年に中国で創業されたメーカーKINGrinderの手挽きコーヒーミル「K4」
特徴は240段階とかなり細かく挽き目を調整できることです。
ドリップコーヒーはもちろん、エアロプレス、モカポット、トルコ式、サイフォンなどさまざまな抽出方法に対応できます。
ステンレス鋼刃で均一にコーヒー豆が挽けるため、コーヒー豆本来の味わいや香りを楽しめることもポイントです。
工具なしで簡単に分解して掃除ができるので、お手入れの手間もいりません。
コーヒーに強いこだわりがある方、コーヒー愛好家におすすめのコーヒーミルといえるでしょう。
価格 | 13,333円(税込) ※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(直径×高さ) | 5.2cm×17.5cm |
粉受けの容量 | 30g~35g |
挽き目調整の段階 | 240段階 |
Melitta(メリタ)【電動ミル バリオ-E CG-124】
業務用から家庭用まで、さまざまなコーヒーメーカーや器具などを製造・販売するMelittaの電動コーヒーミル「バリオ-E CG-124」
特徴は最上級のコニカル式ミル刃を使用している点です。
コーヒー豆を均一に挽けるだけでなく、コーヒーの抽出方法に合わせて粉を準備できます。
また、極細挽きにも対応しているため、エスプレッソを本格的に淹れたい方にはおすすめといえるでしょう。
国内で知名度のあるブランドのコニカル式コーヒーミルがほしいという方にもぴったりです。
価格 | 21,009円(税込) ※amazon参照 ※時期により価格が異なる場合があります |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 12.0cm×16.0cm×35.0cm |
粉受けの容量 | 142g |
挽き目調整の段階 | 40段階 |
コニカル式とコーン式の違いを知ってコーヒーミルを購入しよう
今回は、コニカル式とコーン式の違いに焦点をあてて、基礎知識やおすすめのミルも紹介しました。
コニカル式とコーン式は、円錐形状のミル刃が使用されているので種類は同じですが、挽き目調整や性能、コーヒーの味や香り、お手入れのしやすさが微妙に異なります。
とはいえ、最近では性能の高いコーヒーミルが販売されているので、ほぼ違いがなくなってきているのも事実です。
自分がコーヒーを淹れるときに、なにを重視するかでコニカル式かコーン式を選ぶようにしましょう。
この記事を参考に、コニカル式とコーン式の違いを理解し、自分に合ったコーヒーミルを購入してみてはいかがでしょうか?